- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

エンブラエルE195-E2、型式証明取得 下期就航へ

 エンブラエルは現地時間4月15日、次世代リージョナルジェット機「E2」シリーズのうち最大の機体サイズとなるE195-E2が、型式証明をANAC(ブラジル民間航空国家機関)とFAA(米国連邦航空局)、EASA(欧州航空安全局)から取得したと発表した。2018年2月のE190-E2に続き、3つの主要航空当局からの同時取得となった。

型式証明を取得したE195-E2=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 E2シリーズは現行のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195の4機種で構成する「Eジェット」の後継機で、E195-E2のほかE175-E2とE190-E2の3機種で構成する。

 E195-E2は、このうち最も大きな機体で、メーカー標準座席数は1クラス146席、2クラス120席。現行のE195と比較し、3列増やした。航続距離は4537.4キロ(2450海里)で、833.4キロ(450海里)増加させた。また、エンブラエルの旅客機の中でも最大の大きさとなる。

 ローンチカスタマーはブラジル最大の航空会社アズール・ブラジル航空(AZU/AD)で、2017年3月に確定発注30機と購入権20機の最大50機を発注したと発表。初号機はアズールへ引き渡し、今年下期に就航する見通し。年内にはスペインのビンテル・カナリアス(ビンター航空、IBB/NT)への納入も予定している。

 2018年12月末現在、195-E2は111機を確定受注している。E190-E2の確定受注は47機で、今後型式証明を取得する見込みのE175-E2は、米国で地方路線を運航するスカイウェスト航空(SKW/OO)から100機受注している。

関連リンク
Embraer [1]

E195-E2
E2シリーズ、アフリカ初受注 ナイジェリアのエア・ピース、最大30機 [2](19年4月4日)
エンブラエルE195-E2、アズール・ブラジル航空がローンチカスタマー 最大50機導入 [3](17年3月13日)
エンブラエル、E195-E2ロールアウト 数カ月以内に初飛行 [4](17年3月8日)

E190-E2
エンブラエル、E190-E2初のメディアフライト MRJ最大のライバル、ファンボロー開幕前に [5](18年7月16日)
E190-E2就航 ヴィデロー航空、世界初の定期便 [6](18年4月25日)
足もとにもキャリーバッグ 写真特集・エンブラエルE190-E2(後編) [7](18年3月8日)
整備性も重視したMRJのライバル 写真特集・エンブラエルE190-E2(前編) [8](18年3月7日)
エンブラエル、E190-E2が型式証明取得 4月就航へ [9](18年3月5日)