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ブリティッシュエア、747に合併時デザイン 復刻4号機、22年まで

 ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)は、1970年代後半の塗装を復刻したボーイング747-400型機(登録記号G-CIVB)を運航する。同社の国際線定期便就航100周年を記念した復刻塗装で、今回の747で4種類の復刻デザインが出そろう。

合併時のデザインを復刻するブリティッシュ・エアウェイズの747-400(イメージ、同社提供)

 復刻するのは1974年から1980年まで導入していた塗装で、当時のBOAC(英国海外航空)とBEA(英国欧州航空社)が合併時のデザインを復刻。初めて「British Airways」と表記されたデザインとなる。

 機体は現在、アイルランドのダブリンにあるIAC(International Aerospace Coatings)に持ち込み、復刻デザインに塗り変えている。月内には拠点となるロンドン・ヒースロー空港に到着する見込み。

 BAは100周年記念の復刻デザイン機を、これまで3機を復刻している。復刻初号機はBOAC塗装を施した747-400(G-BYGC)で、2月19日から運航を開始した。2号機はBEA塗装のエアバスA319型機(G-EUPJ)で、3月4日にヒースロー空港に到着。3号機となった747-400(G-BNLY)には、1984年から1997年まで導入していた米ランドー(Landor)社のデザインしたを復刻し、3月9日から運航を開始した。

 今回の747が4機目の復刻で、計画している4機すべてが出そろうことになる。4機目となる747は、同機が退役する2022年まで運航する。

 復刻塗装は、BAの前身のひとつであるAT&T(エアクラフト・アンド・トラベル・リミテッド)が1919年8月25日にロンドンとパリの間で運航した、世界初の国際線定期便就航100周年を記念したもの。1939年に設立し、北米やアジアなどの長距離路線を運航していたBOACと、1946年に設立し、欧州域内や英国内線を担っていたBEAの2社が、1974年に合併して現在のBAとなり、1987年2月に民営化された。

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