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三菱UFJ銀行、独DVBバンクの航空機ファイナンス事業買収

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG、8306)傘下の三菱UFJ銀行は3月1日、独大手銀行DZバンクの子会社DVBバンクの航空機ファイナンス関連事業を買収すると発表した。1日に資産譲渡契約を締結し、年内の完了を目指す。

 三菱UFJ銀行は買収により、顧客向け貸出債権総額約56億ユーロ(約7163億円)のほか、従業員や事業基盤を引き継ぐ。DVBバンクの航空機インベストメントマネジメント事業と航空機資産管理事業は、MUFGの持分法適用会社である東銀リースが設立する新会社が譲り受ける。

 MUFGは、航空機ファイナンス事業を成長戦略の一つに位置づけており、三菱UFJ銀行は世界5都市(東京、シンガポール、香港、ロンドン、ニューヨーク)に30人以上の人員を配置している。

 DZバンクは独第2位の資産規模で、DVBバンクは航空機や鉄道、船舶市場の事業金融に特化した金融機関。2018年6月時点での航空機ポートフォリオは、ナローボディー旅客機が51.8%(エアバス29.5%、ボーイング22.3%)、ワイドボディー旅客機が37.6%(ボーイング24.9%、エアバス12.7%)、貨物機が5.3%(すべてボーイング)、リージョナルジェットが3.5%(エンブラエル3.3%、ボンバルディア0.2%)、ターボプロップ機が1.8%(ATR1.4%、ボンバルディア0.4%)となっている。

関連リンク
三菱UFJ銀行 [1]
DVB Bank SE [2]

ボーイングとエアバスの18年実績
ボーイング、18年納入806機で過去最高 747はすべて貨物機 [3](19年1月9日)
エアバス18年、過去最高800機引き渡し 受注・納入ボーイング下回る [4](19年1月10日)

需要予測
ボーイング、37年までに4万2730機の新造機需要 中東は減速 [5](18年7月27日)
エアバス、37年までに3万7389機の新造機需要 単通路機が76%占める [6](18年7月9日)
エンブラエル、1万550機の新造機需要 150席までの20年予測 [7](18年7月27日)

SMBCアビエーションキャピタル
SMBC、A320neoファミリー65機発注 [8](19年1月21日)
SMBCアビエーションキャピタル、737 MAX 8を80機発注 LCC仕様も選択可 [9](14年11月10日)
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