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成田空港の夜11時台、LCCと貨物が就航希望 運用延長で

 成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は2月28日、冬ダイヤからの運用時間延長について、LCC各社や貨物航空会社などが、延長した午後11時台の就航を希望していると明らかにした。

冬ダイヤに延長する午後11時台にLCCや貨物航空会社が就航する見込みの成田空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 成田空港は、冬ダイヤが始まる10月27日から運用時間を延長。午前6時から午後11時までを1時間延長し、翌日午前0時までとする。

 航空各社はスケジュールや便数を、開始日の半年前をめどに決める。冬ダイヤでの運航スケジュールは、5月半ばから6月にかけて決定するものとみられる。夏目社長は延長する午後11時台の就航について、機材稼働率の向上を図りたいLCC各社や、集荷時間を延ばしたい貨物航空会社などが、午後11時台の就航に興味を示していると述べた。

 夏目社長は「個社で要望を聞いている」としたものの、「各社の事業計画に関わる」(夏目社長)ことから、具体的な社名への明言を避けた。

 運用時間を延長するのは、2本ある滑走路のうち4000メートルのA滑走路(RWY16R/34L)で、午前6時から午後11時までを1時間延長し、翌日午前0時までとする。2500メートルのB滑走路(RWY16L/34R)は従来と同様、午前6時から午後11時までの運用時間とし、7時間の制限時間を設ける(関連記事 [1])。

関連リンク
成田国際空港 [2]
成田国際空港株式会社 [3]
成田空港の明日を、いっしょに [4](NAA)

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