ロールス・ロイス(RR)のウォーレン・イーストCEO(最高経営責任者)への単独インタビュー後編。前編 [1]では、ボーイング787型機用エンジン「トレント1000」の現状や、エアバスA380型機のリエンジンモデル「A380neo」の可能性などにふれた。
後編では、新型エンジンなど今後の動向や、日本企業に求めるものを聞いた。
—記事の概要—
前編 [1]
・ANAは優先事項
・A380neo「機が熟しているかも定かではない」
後編
・3軸から2軸、電力へ
・中小企業は長期的視野で
3軸から2軸、電力へ
―― RRのエンジンは3軸構造がキーテクノロジーだが、2軸を採用する動きが出てきた。
イーストCEO:すべて効率に関する問題だ。特に推進力の効率を高めなければならない。このためには、ファンをゆっくり回す必要がある。低圧タービンはどうしても大きくなるので、多くのステージで空気の流れを減速しなければならない。そうすると、重いものになってしまう。
タービンを速く回す一方で、ギアボックス