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ホンダジェット、性能向上オプション「パフォーマンスパッケージ」

 本田技研工業(7267)の航空機事業子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は現地時間10月15日、小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」の性能向上オプション「HondaJet APMGパフォーマンスパッケージ」を発売した。

HondaJet APMGパフォーマンスパッケージを適用したホンダジェット(ホンダ提供)

 パフォーマンスパッケージは、HACI内で性能向上や最新機能の開発を手掛ける専門グループ「HondaJet APMG」が開発した商品。従来モデルのホンダジェット購入後に性能を向上できる。

 導入後は機体の空力性能の改善により、空気抵抗を低減する。最大離陸重量は現在の1万600ポンド(4808キログラム)を1万700ポンド(4854キログラム)へ増加し、航続距離を平均100-120ノーティカルマイル(185-222キロメートル)延長、ペイロードを100ポンド(45キログラム)増加、主翼と水平尾翼の空力性能改善により、離陸距離を現在の3934フィート(1199メートル)から3491フィート(1064メートル)へ短縮し、離着陸可能な空港数が増えた。

 また、アビオニクス「Garmin G3000」のソフトウェアをアップデートし、機体の操縦性や安全性を強化した。

 パフォーマンスパッケージは、HACIや各地域のディーラーで適用できる。HACIは今年5月27日に改良型「HondaJet Elite(ホンダジェット エリート)」を発表。今後の生産はエリートになるが、パフォーマンスパッケージにより既存機の資産価値を高められるようにした。

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