- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

米運輸安全委、元素分析など精密検査開始 787バッテリー調査

 米国家運輸安全委員会(NTSB)は現地時間1月29日、同7日にボストンで起きた日本航空(JAL、9201)のボーイング787型機(登録番号JA829J)のバッテリー火災の調査について、目視での調査から電子顕微鏡によるセルの検査や元素分析へ移行したと発表した。

ステレオ顕微鏡でバッテリーのセルを調べるNTSBの調査官(NTSBの資料から)

 精密検査により、飛行中の損傷や製造上の欠陥などの可能性を探る。テスト内容には、バッテリーの性能劣化の兆候を発見するための機械・電気的なテストが含まれている。

 NTSBでは、機体に搭載されていた2つのフライトレコーダー(DFDR)のデータ分析についても、引き続き行っていく。

関連リンク
National Transportation Safety Board [1]

米運輸安全委、重要な発見得られず 787バッテリー調査の進捗報告で [2]
米運輸安全委、787のAPU用バッテリー内部の写真公開 委員長「あらゆる要因を排除していない」 [3]
米運輸安全委、8つのセルすべて熱損傷 787のAPUバッテリートラブル [4]
全日空787のバッテリー電圧、異臭後に急降下 運輸安全委 [5]
米運輸安全委、APU用バッテリー電圧は設計値通り 充電装置なども調査へ [6]
国交省航空局、787に耐空性改善通報を発行 当面運航停止に [7]
米運輸安全委、出火した787のバッテリー公開 [8]
ボーイング、FAAとの787共同調査に声明 [9]
ボーイング、787のバッテリー出火で声明 過去の電源トラブルと関連なし [10]
日航の787、ボストンで出火 けが人なし 火元はAPU用バッテリー [11]