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キャセイパシフィック航空、A350-1000初号機受領へ

 キャセイパシフィック航空(CPA/CX)は、エアバスA350 XWBのうち、同社向け初号機となる長胴型のA350-1000型機を受領する。キャセイはA350-1000を運航する2番目の航空会社となる。香港へのデリバリーフライトは、現地時間6月19日に仏トゥールーズを出発し、バイオ燃料を混合したジェット燃料を使用する。

キャセイパシフィック航空のA350-1000初号機=PHOTO: A. Doumenjou, master films/Airbus

 キャセイはA350-1000を20機自社購入。年内は初号機のほか7機を受領予定で、4年間で20機を受領する見込み。

 同社は標準型のA350-900を22機受領済み。2016年5月の初号機(B-LRA)の受領以降、22機のデリバリーフライトには、バイオ燃料を10%混合したジェット燃料を使用している。

 A350-1000は、システムの95%がA350-900と共通で、タイプレーティング(機種別操縦資格)も共通。主翼の後縁が改良され、メインランディングギア(主脚)は6輪のものに改められた。エンジンは英ロールス・ロイス製トレントXWB-97を搭載する。

 エアバスの受注リストによると、5月末現在、A350 XWBの受注は847機で、このうちA350-1000は12顧客が168機を確定発注。A350-1000の引き渡しは1機のみで、2月20日に、カタール航空(QTR/QR)へ初号機(A7-ANA)を引き渡した。

 日本の航空会社では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。確定発注はA350-900が18機、A350-1000が13機の31機となっている。就航予定は2019年で、777を6年程度で置き換える。A350-1000は、長距離国際線用777-300ERの後継となる見通し。日本時間2月14日には、飛行試験2号機(F-WLXV)が羽田へ初飛来した。

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