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ジェットスター・ジャパン、成田-長崎就航へ 9月から

 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は4月24日、成田-長崎線を9月6日に開設すると発表した。同社が長崎へ就航するのは初めてで、国内の就航地では13都市目になる。

長崎県庁で成田-長崎線の就航を発表する(右から)ジェットスター・ジャパンの片岡社長、長崎県の中村知事、客室乗務員=18年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

長崎県庁で開かれた成田-長崎線の就航発表会見で握手を交わすジェットスター・ジャパンの片岡社長(左)と長崎県の中村知事=18年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 1日1往復で、機材はエアバスA320型機(1クラス180席)。運航スケジュールは曜日により異なり、就航初日の9月6日は、長崎行きGK645便が成田を午前10時50分に出発し、午後1時に着く。成田行きGK646便は午後1時35分に長崎を出て、午後3時25分に到着する。

 運賃は税込みで片道5990円から3万2990円。航空券の販売は、4月26日から開始する。翌27日午後6時までは、往復300席限定でセール運賃を片道987円から設定する。ジェットスター・ジャパンによると、長崎名物の「ちゃんぽん」に支払う平均額にちなんだ額に設定したという。

 ジェットスター・ジャパンの片岡優社長は、「2012年の運航開始当初から長崎へ就航する計画があったが、福岡などを優先したため今回の就航となった。全路線の平均搭乗率が80%台後半なので、負けないような搭乗率を目指したい」と述べ、年間10万人以上の利用を目指す。

 また、曜日により運航スケジュールが異なる点については、「同じ時間帯が望ましいが、両空港が時間により混雑しており、施設的な問題を回避するためにこのようになった。冬ダイヤ以降は解消していきたい」(片岡社長)と述べ、利便性向上を目指すという。

 長崎県の中村法道知事は、「人口減少が進む中、交流人口や定住人口拡大が大きな課題だ」と述べ、県が今夏の世界遺産登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」など、新路線就航による観光需要の拡大に期待を寄せた。

 国内LCCのうち、初めて長崎空港へ就航したのはピーチ・アビエーション(APJ/MM)で、関西線を2012年3月25日に開設した。片岡社長は、「長崎は新幹線と競合しておらず、需要がある路線。関西線もやりたい」と意欲を示した。

 成田-長崎線が就航すると、ジェットスター・ジャパンの路線数は国内線18路線と国際線9路線の計27路線となり、22機のA320で運航していく。年内には24機体制となる見通しで、2019年に28機体制を目指す。長崎就航により、九州の県庁所在地で未就航の都市は、佐賀のみとなる。

運航スケジュール(18年9月6日から18年10月27日)
成田→長崎
GK643 成田(07:55)→長崎(09:55)運航日:月
GK643 成田(08:55)→長崎(10:55)運航日:金
GK643 成田(09:40)→長崎(11:45)運航日:土日
GK645 成田(10:25)→長崎(12:35)運航日:水
GK645 成田(10:50)→長崎(13:00)運航日:火木

長崎→成田
GK642 長崎(10:40)→成田(12:30)運航日:月
GK642 長崎(11:30)→成田(13:20)運航日:金
GK642 長崎(12:20)→成田(14:10)運航日:土日
GK646 長崎(13:35)→成田(15:25)運航日:火水木

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