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伊丹と関空、サクラ植樹 30年後の発展誓い新人参加

 関西空港と伊丹空港を運営する関西エアポートは2月27日、両空港でサクラを植樹した。同社グループの入社2年目までの新人を中心とする両空港合わせて30人の社員が、ソメイヨシノなどを植えた。

伊丹空港でサクラを植える関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 伊丹空港では、2020年の全面開業を目指してリニューアル工事を実施しており、4月に中央エリアが先行開業する。一方、工事の関係で昨年、外周沿いのサクラの一部を伐採した。関西エアでは、サクラを空港内と周辺に植樹する計画を進めており、今回は大阪モノレールの「大阪空港駅」駅舎下のピロティに、社員15人の手で7本植樹した。空港入口の三角地にも、6本植える。

 関空では、LCCが乗り入れる第2ターミナル前に3本、関空警察署前に21本のサクラを植樹。関西エアによると、警察署前はバス通りで、ターミナル内の連絡バスから利用者に眺めてもらおうと選んだという。

 植樹したサクラは、伊丹がソメイヨシノ、関空が陽光桜と大島桜、ソメイヨシノ。空港では航空機に鳥が衝突する「バードストライク」を防ぐ必要があるほか、海面の反射にサクラが弱いことから、鳥が寄りつきにくく、海沿いでも育つ品種を選定したという。

関空第2ターミナル前に植えられたサクラに土をかける関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 関西エアは、2060年までの42年間、両空港を運営する契約を国と結んでいる。サクラの見ごろは樹齢30年から40年で迎えることから、新人を中心に植樹することで、両空港を発展させていく決意を込めた。

 今回の植樹式は、空港によりサクラの植え方に違いが出た。伊丹は樹高3.5メートルから4メートルのソメイヨシノを植える作業から行ったが、関空では予め植えられたサクラに土をかけることで植樹式としていた。

*写真は15枚。

伊丹空港の植樹

伊丹空港でサクラを植える関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

伊丹空港でサクラを植える関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

伊丹空港でサクラを植える関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

伊丹空港でサクラを植える関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

伊丹空港でサクラを植える関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

伊丹空港でサクラを植える関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

伊丹空港でサクラを植える関西エアポートの社員ら=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関西空港の植樹

関空第2ターミナル前に植えられ植樹式を待つサクラ=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナル前に植えられたサクラに土をかける関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空第2ターミナル前に植えられたサクラに土をかける関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

植樹式を終えた関空第2ターミナル前に植えられたサクラ=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関空警察署前に植えられたサクラに土をかける関西エアポートの社員=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

植樹式を終えた関空警察署前に植えられたサクラ=18年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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大阪国際空港 [2]

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