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新千歳空港、国際線ターミナルに高級ホテル 20年開業

 新千歳空港のターミナルを運営する新千歳空港ターミナルビルディングは、国際線ターミナルを増築する。チェックインカウンターや保安検査場、搭乗橋(PBB)などを拡張するとともに、海外の富裕層をターゲットとした高級ホテルを新設する。旅客用施設を2019年8月に開業し、2020年3月末までの完成を目指す。

新千歳空港国際線ターミナルの増築部イメージイラスト(新千歳ターミナルビルの資料から)

新千歳空港国際線ターミナルの増築部(新千歳ターミナルビルの資料から)

 現在の国際線ターミナルは、2010年3月供用開始。地上4階建てで延床面積は約6万1000平方メートルだが、2016年度の国際線旅客数は272万人に達し、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けさらなる需要増加が見込まれることから、ターミナル増床を決めた。

 今回整備する施設は地上8階建てで、事業費は約650億円。現ターミナル南側の駐車場エリアに建設する。ターミナル部分の延床面積は、官庁エリアを含めて約12万4000平方メートル、4階から8階のホテル部分は約2万500平方メートルとなる。ホテルには入浴施設や高級レストラン、スパなどを併設し、客室はスタンダードから最上級スイートルームまで、約180室規模で計画している。開業は2020年1月を目指す。

 ターミナル部分は1階が車寄せと手荷物の荷さばき場、2階が到着ロビー、3階が出発ロビーで、4階にはラウンジや商業施設、ホテルのフロントなどが入る。チェックインカウンターは現在の47ブースから74ブースに、保安検査レーンは現行4レーンから9レーンに、PBBは現在の8基から17基に増やし、荷さばき搬送設備も出発と到着それぞれ2基を5基に拡張する。

 PBBは新たに設ける9基のうち、6基が増築部分への新設で、残り3基は既存施設への増設となる。

 運営するターミナルビルディングでは、施設拡張のほかテロ対策などのセキュリティーを強化するとともに、免税店など商業施設の拡充を目指す。

新千歳空港国際線ターミナルの増築部チェックインロビーのイメージイラスト(新千歳ターミナルビルの資料から)

新千歳空港国際線ターミナルの増築部イメージイラスト(新千歳ターミナルビルの資料から)

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