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大韓航空、CS300今秋受領へ アジア初Cシリーズ

 ボンバルディアは、小型旅客機「Cシリーズ」のうちCS300を、今秋をめどに大韓航空(KAL/KE)へ引き渡す。アジアでCシリーズを導入するのは初めて。

大韓航空のCS300(YouTubeから)

 大韓航空はCS300を10機発注済み。同社向け初号機となるCS300(登録番号HL8092)には、Cシリーズ用の塗装を施した。ボンバルディアは現地時間8月17日、動画を公開した。

 CシリーズはCS100(110-125席)とCS300(130-160席)の2機種で構成。2機種の部品は99%共通化しており、パイロットは同じライセンスで操縦できる。

 これまでの旅客機と比べて、燃費で20%、運用コストで15%の向上が図られており、二酸化炭素(CO2)排出量は20%、窒素酸化物(NOx)排出量は50%削減できるとしている。静粛性の高さや窓の大きさ、シートの幅の広さ、客室内の頭上収納スペース(オーバーヘッドビン)が大型である点なども特長。

 エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー社製GTF(ギヤード・ターボファン)エンジン「PurePower PW1500G」を搭載する。

 CS100は2016年6月、初号機(HB-JBA)をスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)に、CS300は同年11月、初号機(YL-CSA)をラトビアのエア・バルティック(BTI/BT)に引き渡した。

 6月30日現在、Cシリーズを計14機引き渡済み。内訳はCS100が8機、CS300が6機で、CS100はすべてスイス インターナショナルエアラインズに、CS300は5機をエア・バルティックに、1機をスイス インターナショナルエアラインズに引き渡した。

 引き渡し済みを含む受注数は17社から計360機で、CS100が123機、CS300が237機。

関連リンク
Unveiling Korean Air’s First CS300 Aircraft [1](YouTube、35秒)
CSeries [2](Bombardier)
大韓航空 [3]

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