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ハワイアン航空、羽田-コナにも新ビジネス 日本路線への投入完了

 ハワイアン航空(HAL/HA)は現地時間5月10日から、コナ-羽田線にも新シートを導入したビジネスクラスの設定を開始した。羽田を深夜帯に出発するホノルル線にも投入し、札幌線を除くすべての日本路線に導入を完了した。

新ビジネスクラスを紹介するハワイアン航空の客室乗務員=16年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 フルフラットシートを採用した新しいビジネスクラスは、エアバスA330-200型機の新仕様機(278席:ビジネス18席、プレミアムエコノミー68席、エコノミー192席)に導入している。

 新ビジネスを設定したA330-200は、2016年6月から米国西海岸路線で試験投入。同年秋から本格導入を開始した。日本路線には同年12月にホノルル-成田線、今年3月からはホノルル-関西線とホノルル-羽田線のうち、羽田を昼間帯に発着するHA457/458便に導入している。

 コナ-羽田線は5月10日から、深夜帯に発着するホノルル-羽田線HA855/856便には5月11日から投入。羽田発はそれぞれ翌日が新シート機材の初便となる。

 同社の日本路線は、ホノルル-関西、成田線のほか、ホノルル-羽田線とコナ-羽田線、ホノルル-札幌線の計5路線。コナ-羽田線は、2016年12月20日に就航した。機材はボーイング767-300ER型機で運航する札幌線を除き、A330-200を使用している。札幌線はボーイング767-300ER型機での運航を継続し、現在のところフルフラットシートの導入予定はない。

 新ビジネスのA330は、改修などにより全24機に導入予定で、現在までにこのうち15機を導入している。改修完了は2018年3月を見込んでいる。

 フルフラットシートを採用した新しいビジネスクラスは、A330-200の新仕様機に導入。イタリアのシートメーカー、オプティメレスとの共同開発で、ポルトローナ・フラウ製の皮など高級素材を採用する。夫婦や恋人同士、家族連れの利用を想定し、シート配列は1列2-2-2席で計18席とした。

 新シートは長さ193センチ(76インチ)、幅52センチ(20.5インチ)のフルフラット・ベッドになる。竹をイメージしたディバイダー(仕切り)などでプライバシーを確保しながらも、隣席と話しやすいようにした。シートには大型タブレットが付属しており、乗客が手もとで使用したり、据え置いて使える。電源コンセント1つと、充電用USB端子を2つ用意した。

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【お知らせ】
6段落目、新ビジネスを設定したA330の導入状況をアップデートしました。(17年5月12日 11:03JST)