ラトビアのエア・バルティック（BTI/BT）は、ボンバルディアの小型旅客機「Cシリーズ」のうち、CS300の3号機（登録番号YL-CSC）を受領した。拠点となるリガ空港には、現地時間4月1日に到着した。
エア・バルティックのCS300（同社提供）
同社のCS300は145席を設定。20機を確定発注済みで、今後、ボーイング737型機からの機材更新を進める。
3号機の受領により、ビリニュス（リトアニア）発着のパリ線、リガ発着のカザン（ロシア）線、マドリード線、アブダビ線など13路線に順次投入する。
エア・バルティックは現在、76席のDHC-8-Q400を12機、120席の737-500を5機、142席から146席の737-300を6機保有している。CS300の初号機（YL-CSA）は2016年11月に受領し、2号機（YL-CSB）はことし1月、リガに到着した。
CシリーズはCS100（110-125席）とCS300（130-150席）の2機種で構成。2機種の部品は99％共通化しており、パイロットは同じライセンスで操縦できる。
これまでの旅客機と比べて、燃費で20％、運用コストで15％の向上が図られており、二酸化炭素（CO2）排出量は20％、窒素酸化物（NOx）排出量は50％削減できるとしている。静粛性の高さや窓の大きさ、シートの幅の広さ、客室内の頭上収納スペース（オーバーヘッドビン）が大型である点なども特長。エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー社製GTF（ギヤード・ターボファン）エンジン「PurePower PW1500G」を搭載する。
CS300は2015年2月27日に初飛行。2016年7月11日にはカナダ運輸省から、10月7日にはEASA（欧州航空安全局）から、型式証明をそれぞれ取得している。
CS100は2016年6月、ローンチカスタマーのスイス インターナショナルエアラインズ（SWR/LX）に初号機（HB-JBA）を引き渡している。
関連リンク
CS300 [1]（airBaltic）
Commercial Aircraft [2]（Bombardier）
・エア・バルティック、2機目のCS300受領 年またぎで到着 [3]（17年1月5日）
・ボンバルディア、CS300初号機納入 エア・バルティックが12月就航 [4]（16年11月29日）