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ルフトハンザとキャセイパシフィック航空が提携 マイルや共同運航

 ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)などルフトハンザグループとキャセイパシフィック航空(CPA/CX)は、コードシェア(共同運航)とマイレージサービスについて提携すると現地時間3月27日に発表した。提携により、欧州から香港経由で豪州やニュージーランドへ向かう際の利便性が向上する。

提携に合意し握手を交わすルフトハンザグループのシュポア取締役会長兼CEO(右)とキャセイパシフィック航空のイヴァン・チューCEO(ルフトハンザのサイトから)

 今回の提携で、ルフトハンザグループに属するルフトハンザとスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)、オーストリア航空(AUA/OS)の3社は、香港経由のキャセイ便を豪州とニュージーランドへの接続便として、4月26日から提供する。香港経由で向かえるのは、シドニーとメルボルン、ケアンズ、オークランドの4都市となる。

 ルフトハンザ便でフランクフルトとミュンヘンから、スイス便でチューリッヒから、オーストリア便でウィーンから香港へ到着すると、1回の予約でキャセイが運航する一部の接続便に乗り継げる。キャセイの運航路線内であれば最終目的地まで手荷物を預けられ、コードシェア区間のマイルを貯めることができる。

 一方キャセイの利用者は、ルフトハンザとスイス、オーストリアの3社が運航するキャセイとのコードシェア便により、欧州域内14都市へ向かえるようになる。キャセイはフランクフルトとデュッセルドルフ、チューリッヒへ乗り入れているが、これらのコードシェア便により利用者の選択肢が広がる。

 ルフトハンザグループの各社はスターアライアンス、キャセイはワンワールドと、異なる航空連合に加盟している。ルフトハンザ グループのカーステン・シュポア取締役会長兼CEO(最高経営責任者)は、今回の提携について「アジア戦略の鍵となる新たな基盤であり、全日本空輸(ANA/NH)やシンガポール航空(SIA/SQ)、中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)その他アジアのスターアライアンスパートナー各社との商業的な共同事業を補完するもの」とコメントしている。

関連リンク
ルフトハンザ ドイツ航空 [1]
スイス インターナショナル エアラインズ [2]
Austrian Airlines [3]

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