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ANA、競泳・瀬戸選手と所属契約 篠辺社長「看板背負って頑張って」

 全日本空輸(ANA/NH)は3月29日、競泳の瀬戸大也(せと・だいや)選手との所属契約を4月1日付で締結すると発表した。契約期間は2021年3月31日までの4年間で、瀬戸選手はANAの支援を受け、2020年の東京五輪での活躍を目指す。ANAの所属選手としては3人目となる。

所属契約を締結したANAの篠辺社長(左から2人目)と瀬戸選手(右から2人目)=17年3月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ANAは、2004年から日本水泳連盟のスポンサーとして、競泳チームをサポートしている。ANAの篠辺修社長は、2016年秋に瀬戸選手と会った際に「思い切り練習できる環境を求めていた」とし、所属契約を締結したと述べた。今後、国内外の移動を中心にサポートする方針だという。

瀬戸選手に「ANAの看板を背負って頑張って」とエールを送る篠辺社長(左)=17年3月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 瀬戸選手はANAに所属するが、社員としての所属ではないので、業務に携わる必要はない。篠辺社長は「水泳で頑張ってもらうのが契約意図。ANAの看板を背負って頑張って」とエールを送った。

 瀬戸選手は「海外への遠征が多い。移動でのストレスが少しでも軽減できれば、パフォーマンスがさらに上がる」と、今後の活躍を約束。各大会の会場で、ANAの客室乗務員に応援してもらいたいと話し、「(応援があれば)もっと頑張れる」と笑った。

 ANAはこれまで、卓球の福原愛選手と、フィギュアスケートの羽生結弦選手と所属契約を締結している。

 瀬戸選手は1994年5月生まれの22歳。埼玉県出身で、5歳から水泳を始めた。種目は個人メドレーとバタフライ。埼玉栄高校から早稲田大学スポーツ科学部に進学し、3月26日に卒業した。

 2012年のロンドン五輪は出場を逃したものの、同年の世界短水路選手権では400メートル個人メドレーで優勝。以降、各大会でメダルを獲得している。2016年リオデジャネイロ五輪では400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得し、200メートルバタフライでは5位に入賞した。

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