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世界初、50機目の787 写真特集・ANAの787-9、エコノミー座り心地改善

 全日本空輸(ANA/NH)にとって50機目となるボーイング787型機が8月18日夜、羽田空港へ到着した。機体前方にはボーイングとANAが共同でデザインした記念ロゴが描かれた。

機体前方に描かれた50機目の記念ロゴ=16年8月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAを傘下に持つANAホールディングス(9202)は現地時間8月17日(日本時間18日)、50機目の787となる787-9の中距離国際線仕様機(登録番号JA882A)をシアトルで受領。記念式典が開かれた。ANAの787-9としては、14機目となった。

 座席数は3クラス246席(ビジネス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー192席)。長距離国際線仕様の215席(ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー146席)と比べ、ビジネスが8席、プレミアムエコノミーが7席減るのに対し、エコノミーは46席増えた。

 主な仕様は従来機と同じだが、エコノミークラスのシートのみ、座面の高さを約5センチ低くした。女性や子供でも足が着くようにし、座り心地を改善したという。

 機体は米シアトルのエバレット工場製で、7月22日製造。エンジンは英ロールス・ロイス製トレント1000-D2を採用する。

 ANAは2004年4月26日、ローンチカスタマーとして787を50機購入すると決定。今年7月末時点で標準型の787-8を36機、長胴型の787-9を44機、超長胴型となる787-10を3機の計83機を発注済み。787の発注機数としては世界最多となっている。

 これまでに787-9を14機のほか、787-8を全36機受領。787-8はエバレット工場製が32機、サウスカロライナ州のチャールストン工場製が4機、787-9はエバレット製が10機、チャールストン製が4機となっている。

 運航開始は8月30日で、初便は羽田午前10時15分発のジャカルタ行きNH855便。その後はしばらく予備機として運用し、9月6日から羽田-シンガポール線と、羽田-香港線に投入する。

*写真は46枚。

羽田に到着する50機目の787となったANAの787-9=16年8月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田に到着する50機目の787となったANAの787-9=16年8月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田に到着する50機目の787となったANAの787-9=16年8月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire