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フィジー・エアウェイズ、日本再就航「時間かかる」

 フィジーの国営航空会社、フィジー・エアウェイズ(FJI/FJ)の日本再就航は時間がかかる見通しだ。日本とフィジーの航空当局は今年7月、両国の航空会社が週3往復ずつ乗り入れることで合意している。

09年3月までナンディ-成田線運航

日本再就航に時間がかかる見通しのフィジー・エアウェイズ=13年2月 PHOTO: H. Gousse, em company/Airbus

 フィジー・エアウェイズは2009年3月まで、ナンディ-成田線を当時「エア・パシフィック航空」で運航していた。日本での同社代理店を務めるエア・システムによると、再就航について各方面に交渉を重ねているものの、チャーター便も含め、再就航には時間がかかる見通しだという。

 現在は日本からフィジーに向かう場合、ソウル(仁川)乗り継ぎの大韓航空(KAL/KE)便や、パプアニューギニアのポートモレスビー乗り継ぎのニューギニア航空(ANG/PX)便のほか、香港やシンガポールからのフィジー・エアウェイズ便利用などの方法がある。

 エア・システムによると、価格面から大韓航空やニューギニア航空を利用するケースが多いという。

長距離はA330、近距離は737

 フィジー・エアウェイズは長距離路線用にエアバスA330型機を、近距離路線用にボーイング737型機を導入している。

 313席(ビジネス24席、エコノミー289席)を設定するA330-300は1機、273席(ビジネス24席、エコノミー249席)を設定するA330-200は3機を保有。香港やシンガポール路線にはA330-200を投入している。

 豪州など、近距離国際線は737を導入。164席(ビジネス8席、エコノミー156席)の737-800は4機、122席(ビジネス8席、エコノミー114席)の737-700は1機を運航している。

 このほか、国内線や近隣諸国への路線用にATR72-600型機やATR42-600などを、子会社のフィジーリンクが保有している。

両国航空会社が週3往復ずつで合意

 国土交通省は今年7月、フィジーの航空当局と同国の首都・スバで航空協議を実施し、両国の航空会社が週3往復ずつ、計で週6往復で合意した。2019年冬ダイヤ以降は週4往復ずつ、計8往復を運航できるようにする。

 また、乗り入れ空港の自由化でも合意。日本側は羽田以外の首都圏空港を含むすべての空港で、フィジー側はナンディやナウソリなどすべての空港で路線を設定できる。羽田は発着枠に余裕がないことから、乗り入れを見送った。

 日本政府観光局(JNTO)の統計によると、両国の人的流動は、2014年はフィジーから700人が来日。日本からは5900人がフィジーに入国している。2015年はフィジーから700人が来日している。日本からの渡航者数は公表していない。

関連リンク
Fiji Airways [1]
フィジー・エアウェイズ [2](エア・システム)

国交省、フィジー当局と週3往復で合意 羽田以外への乗り入れも [3](16年7月8日)
エアバス、エア・パシフィック航空にA330-200初号機引き渡し [4](13年3月18日)