2年に一度、ロンドン近郊で開かれるファンボロー航空ショー。今年は7月11日から17日まで開かれた。このうち、初日から5日間が商談などが行われるトレードデーとなり、機体メーカーが多くの受注を発表した。
こうした機体の受注発表のほかに、ショーの目玉となるのが展示飛行だ。このうち、会期中の15日に創立100周年を迎えたボーイングは、ANAホールディングス(9202)が発注した787-9(米国登録番号N1015B、日本登録番号JA880A)や、737 MAX 8の飛行試験4号機(N8704Q)などを披露した。
同機による展示飛行は、初日の11日から3日間を予定していたが、11日は悪天候後に会場で停電が発生したことで中止。12日と13日は実施され、ボーイングのパイロットが操縦し、特性の良さや短距離離陸能力、高い旋回特性を会場上空でアピールした。
737 MAXは737の発展型で、新型エンジンを採用した4機種で構成。737最初のモデル「737-100」が初飛行した1967年4月9日から数えると、約半世紀を経て登場した最新型だ。
標準型は1月29日に初飛行した737 MAX 8(2クラス162席)で、737 MAX 8をLCC向けに座席数を増やした737 MAX 200(1クラス200席)、胴体がもっとも短い737 MAX 7(2クラス138席)、胴体がもっとも長い737 MAX 9(2クラス178席)がある。
このうち737 MAX 7は、ファンボロー航空ショーで設計変更を発表。胴体を伸ばして座席数を従来より2クラス構成時で12席増やし、航続距離や最大離陸重量なども見直した。
*写真は48枚。
7月12日