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豊洲新市場から聖橋経て秋葉原へ 写真特集・東京の水辺クルーズ社会実験(後編)

 前編 [1]からのつづき。羽田空港から都心部や横浜への船による移動の可能性を探り、水辺から見た東京の魅力を知ってもらう社会実験が、国土交通省や千代田区、企業、大学などで構成する「秋葉原・天王洲・羽田空港舟運プロジェクト準備会」により行われている。

お茶の水橋梁を渡る東京メトロ丸ノ内線02系=16年5月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 6月まで実施している第3次社会実験では、新船「ジェットセイラー号」が就航。横浜と羽田、水道橋を結ぶコースなど、2015年9月に羽田と秋葉原の万世橋間で実施した、第1次実験や、今年2月実施の第2次実験「神田川周遊ミニクルーズ」とは異なるコースも用意した。

 今回就航したジェットセイラーは、屋根のある50人乗り。従来は神田川などに架かる橋を通過するため、屋根のない運河船を使用していたが、雨天時の運航などの課題があったことから、第3次実験から参画するケーエムシーコーポレーションが、全高が低く橋の下を通過できるジェットセイラーを投入した。

 第3次実験で設定した、水道橋駅近くの新三崎橋防災船着場ー羽田空港ー横浜みなとみらいのぷかりさん橋のルートは約40キロ。所要時間は新三崎橋船着場から羽田が1時間50分、羽田から横浜までが1時間となる。

 新三崎橋船着場を出航し、江戸情緒を満喫できる神田川に架かる水道橋、聖橋、万世橋、浅草橋、柳橋、橋梁群と水辺からの東京を楽しめる隅田川の清洲橋、永代橋、佃大橋、勝どき橋、築地大橋、ベイエリアのレインボーブリッジ、京浜運河の港南大橋、かもめ橋、勝島橋、京和橋、1998年に使用停止となった首都高速の羽田可動橋、羽田空港近くの海老取川の穴守橋、稲荷橋、天空橋、弁天橋の計48の橋を通って多摩川に入り、羽田空港国際線ターミナル近くの船着場へ着く。

 羽田からは多摩運河、大師運河、京浜運河、大黒埠頭を経て、ぷかりさん橋に到着する。

 本写真特集は横浜から羽田経由で新三崎橋船着場へ向かう。前編では、横浜から京浜運河を上り、A滑走路(RWY34L)への着陸が見える羽田空港、首都高速の羽田可動橋を経てレインボーブリッジまで、後編では豊洲新市場周辺から隅田川を上り、神田川に入って秋葉原、御茶ノ水、水道橋、新三崎橋防災船着場までを取り上げる。

*前編はこちら [1]
*写真は55枚。

レインボーブリッジを通過したジェットセイラー号=16年5月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

晴海埠頭=16年5月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

工事が進む豊洲新市場=16年5月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

築地大橋=16年5月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

浜離宮と汐留地区=16年5月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

勝どき橋=16年5月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

勝どき橋=16年5月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire