2000年11月30日、プロペラ機ジェットストリーム・スーパー31型機の後継機として引き渡された、ジェイエア（JAR/XM）のボンバルディアCRJ200型機の初号機（登録番号JA201J）。6月23日、受領から16年で退役を迎えた。
CRJ200はジェイエア初のグラスコックピット機で、座席数は1クラス50席。エンジンはGE製CF34-3B1を胴体後部に2基搭載し、パイロット2人と客室乗務員1人が乗員の基本編成となる。
伊丹空港で出発を待つジェイエアのCRJ200初号機を最終点検する整備士＝16年6月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
日本航空（JAL/JL、9201）の100％子会社として、伊丹発着便を中心に地方路線を飛ばすジェイエア。2001年4月1日に就航した初号機が最後に投入された商業運航は、熊本地震発生から1カ月後、5月16日の熊本発伊丹行きJL2392便だった。ジェイエア機としての総飛行時間は3万6868時間42分、総飛行回数は3万8782回となった。
売却先への出発日となった6月23日、ジェイエアの本拠地である伊丹空港の格納庫には、同社をはじめとする伊丹地区のJALグループ社員有志が集まり、初号機を見送った。
午後0時53分、横断幕を手にした社員に見送られ、初号機は73番スポットから出発。フォロミーカー（先導車）に誘導されてA滑走路（RWY32R）へ向かい、午後1時9分に離陸した。カムチャツカ半島のエリゾヴォ空港、アンカレッジ空港を経由し、米国内の売却先へ向かった。
ジェイエアは現在、CRJ200を8機、2009年2月1日就航のエンブラエル170型機（E170、1クラス76席）を17機、今年5月10日就航のエンブラエル190（E190、2クラス95席）型機を1機の、3機種26機を運航している。
現在発注済みの機材は、E170とE190合計で確定発注12機、オプション12機の最大24機。E170でCRJの置き換えを進め、全機材をエンブラエル機に統一し、2021年からは三菱航空機の「MRJ」を32機導入を計画している。
CRJが全機退役する時期は、MRJの受領時期等により変更となる可能性があるため、現時点では未定。しばらくの間は、伊丹を拠点に地方を結ぶ役割を担う。
＊写真は43枚。
熊本空港を離陸するジェイエアのCRJ200初号機＝15年4月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
鶴丸塗装を落とす前のジェイエアのCRJ200初号機＝16年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
鶴丸塗装を落とす前のジェイエアのCRJ200初号機＝16年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
鶴丸塗装を落とす前のジェイエアのCRJ200初号機＝16年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
伊丹空港の格納庫で開かれたCRJ200初号機のお別れ式典で挨拶するジェイエアの河尻敏之常務＝16年6月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
伊丹空港の格納庫で開かれたジェイエアのCRJ200初号機のお別れ式典＝16年6月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
伊丹空港の格納庫で開かれたジェイエアのCRJ200初号機のお別れ式典に集まったJALグループ社員＝16年6月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
伊丹空港の格納庫で開かれたジェイエアのCRJ200初号機のお別れ式典に集まったJALグループ社員＝16年6月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
伊丹空港の格納庫で開かれたジェイエアのCRJ200初号機のお別れ式典に集まったJALグループ社員＝16年6月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
伊丹空港で出発を待つジェイエアのCRJ200初号機＝16年6月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire