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米航空6社、16年冬キューバ就航 ハバナ以外9都市

 米国運輸省(DOT)は米航空各社に対し、キューバ路線の開設を許可した。アメリカン航空(AAL/AA)など米系6社が、米国5都市から首都ハバナ以外の9都市に乗り入れる。運航開始は2016年冬ダイヤからで、ハバナ路線は今秋までに決定する。

キューバへの拠点の1つとなるマイアミ空港=15年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 DOTから許可されたのは、アメリカン航空のほか、フロンティア航空(FFT/F9)とジェットブルー(JBU/B6)、シルバー・エアウェイズ(SIL/3M)、サウスウエスト航空(SWA/WN)、サンカントリー・エアラインズ(SCX/SY)の計6社。カマグエイとココ島、ラルゴ島、シエンフエゴス、オルギン、マンサニヨ、マタンサス、サンタクララ、サンチアゴ・デ・クーバの9都市に乗り入れる。

 イースタン航空(EAL/EA)はマイアミ発のカマグエイとオルギンの各便を申請していたが、定期便運航に必要な手順を完了していないことから、DOTは申請を却下した。従来どおり、チャーター便は運航できる。

6社がマイアミやシカゴなどから乗り入れ

 アメリカン航空は、マイアミから5路線を運航。サンタクララとオルギン、マタンサスの3路線は1日2往復、カマグエイとシエンフエゴスの2路線は1日1往復を運航する。運航機材は、サンタクララとオルギンの各便はボーイング737-800(160席)、マタンサスとカマグエイ、シエンフエゴスの各便はエアバスA319型機(144席)を投入する。

 フロンティア航空はシカゴから2路線、フィラデルフィアから3路線を運航する。シカゴからはサンチアゴ・デ・クーバに1日1往復、マタンサスに週1往復。フィラデルフィアからはカマグエイに週4往復、サンタクララに週3往復、マタンサスに週1往復を設定する。運航機材はすべてA320(180席から186席)を投入する。

 ジェットブルーは、フォートローダーデールから3路線を運航。カマグエイとオルギン、サンタクララに、それぞれ1日1往復ずつ乗り入れる。運航機材はA320で162席。

米航空6社が乗り入れるキューバ各都市(Aviation Wire作成)

 シルバー・エアウェイズも、フォートローダーデールから9路線を運航する。オルギンとサンタクララ、サンチアゴ・デ・クーバに1日1往復ずつ、カマグエイに週5往復、マタンサスに週4往復、ココ島とマンサニヨに週3往復、シエンフエゴスに週2往復、ラルゴ島に週1往復で乗り入れる。運航機材はサーブ340B型機で34席。

サウスウエスト航空も、フォートローダーデールから2路線を運航。マタンサスに1日2往復、サンタクララに1日1往復を設定する。運航機材は737-700で143席。

 サンカントリー・エアラインズは、ミネアポリスから2路線を運航。サンタクララとマタンサスに週1往復ずつ乗り入れ、737(126席から162席)で運航する。

ハバナへは1日20往復

 DOTとキューバの航空当局(IACC)は現地時間2月16日、米国からキューバへの定期便開設で合意。これにより米航空各社は、ハバナ以外のキューバ9都市に1日10往復ずつ、計90往復を運航できるようになった。ハバナは1日20往復で合意した。

 現在、ハバナへの乗り入れはアメリカン航空のほか、デルタ航空(DAL/DL)やユナイテッド航空(UAL/UA)、アラスカ航空(ASA/AS)などが計60往復近くを申請している。

関連リンク
U.S. Deparatment of Transportation [1]
IACC [2]
アメリカン航空 [3]
Frontier Airlines [4]
JetBlue [5]
Silver Airways [6]
Southwest Airlines [7]
Sun Country Airlines [8]

米航空各社、キューバ就航申請 年内開設へ [9](16年3月9日)