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成田空港、カウンター航空会社別に 1タミ南ウイング刷新

 成田国際空港会社(NAA)は6月2日から、第1ターミナル南ウイングのチェックインカウンターを刷新する。航空会社ごとの配置に変更し、自動チェックイン機を導入する。

6月2日以降のチェックインカウンター配置(NAA提供、Aviation Wire作成)

クラス別から航空会社別に

南ウイングのカウンター配置を変更する成田空港第1ターミナル=14年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 AからJまでのカウンター10カ所に、全日本空輸(ANA/NH)やユナイテッド航空(UAL/UA)、ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)など、航空連合スターアライアンス加盟各社を中心とした計22社を配置する。現在はファーストやビジネスなどのクラスごとに分類し、航空各社で共用している。

 6月2日以降は、各カウンターですべてのクラスにチェックインできるようにする。ANAと系列のエアージャパン(AJX/NQ)は「A」から「D」の4カ所、ユナイテッド航空は「D」と「E」の2カ所、ルフトハンザ ドイツ航空などのルフトハンザグループは「E」を使用する。

手荷物タグも印刷できるチェックイン機

 各カウンターの前には、自動チェックイン機を設置。計116台を導入する。チェックイン機能に加え、受託手荷物のタグを印刷する機能も備える。印刷されたタグを利用客自身が貼付することで、カウンターでの待ち時間短縮を目指す。

 導入開始時期は航空会社により異なる。ANAは7月中旬に導入する。

 また、チェックインカウンターの位置を案内する自立式の案内システムを4カ所に設置。7月中旬に導入する。カウンター上部に掲示していた案内画面は、これまでの青バックで白文字ものから黒バックに変更し、視認性を高める。

航空連合各社で同ターミナルを使用

 成田空港は一部の例外を除き、航空連合の加盟各社が同じターミナルを使用している。第1ターミナル南ウイングはスターアライアンス、北ウイングはデルタ航空(DAL/DL)やエールフランス航空(AFR/AF)などのスカイチーム、第2ターミナルは日本航空(JAL/JL、9201)やアメリカン航空(AAL/AA)などのワンワールド・アライアンスが入居する。

 現在、スターアライアンスに所属するエア・インディア(AIC/AI)と、スカイチームに加盟するチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)、中国東方航空(CES/MU)は第2ターミナルを使用している。

 NAAの夏目誠社長は航空各社のターミナル移転について、「航空各社と話しを進めている」とし、将来的な移転の可能性に言及した。

 北ウイングは2013年7月、第2ターミナルは2015年9月、それぞれ航空各社の主導により自動チェックイン機を導入している。これらはチェックイン機の設置のみで、カウンターの再配置はなかった。2015年4月に供用を開始した第3ターミナルには、自動チェックイン機を導入している。

リニューアル後のカウンター配置
Aゾーン
ANA、エアージャパン

Bゾーン
ANA、エアージャパン

Cゾーン
ANA、エアージャパン、エチオピア航空、ターキッシュエアラインズ

Dゾーン
ANA、エアージャパン、ユナイテッド航空

Eゾーン
ユナイテッド航空、オーストリア航空、スイス インターナショナル エアラインズ、ルフトハンザ ドイツ航空

Fゾーン
シンガポール航空、深セン航空、中国国際航空

Gゾーン
深セン航空、タイ国際航空、エティハド航空

Hゾーン
アシアナ航空

Iゾーン
エア・カナダ、エバー航空、スカンジナビア航空

Jゾーン
ニュージーランド航空、LOTポーランド航空、ウズベキスタン国営航空、エアプサン、MIATモンゴル航空

関連リンク
第1ターミナル南ウイングチェックインカウンター [1](成田空港)

エアプサン、成田カウンター変更 南ウイング刷新で [2](16年5月23日)
ANA、成田チェックインカウンター航空会社別に クラス別から変更 [3](16年5月13日)

【お知らせ】
エティハド航空が「B」から「G」へ変更になりました。(2015年6月1日 14:40 JST)