Aviation Wireをご覧の皆さま、こんにちは!客室乗務員(CA)経験者専用の情報共有サイト「CREW WORLD [1]」です。
前回は「CAがフライトで必ず意識する「音」と「色」とは」と題し、機内に存在する様々な音や色と、それらが意味することを実際のCAの仕事内容と共にご紹介しました (関連記事 [2])。
当連載でも何度か取り上げているCAの保安業務。今回は数ある保安業務の中でも、CAがサービス要員から保安要員へと気持ちを切り替える「離陸前安全確認」を取り上げます。
—記事の概要—
・搭乗時間に離陸前安全確認の準備
・離陸前安全確認スタート
搭乗時間に離陸前安全確認の準備
お客様が機内へ搭乗されるのは、ブロックアウト(出発)の約20分前から。ブロックアウトとは、駐機場に止まっている飛行機が動き出すことを指します。
飛行機は安全運航のほかに定時運航の役割も担っており、当該便の乗客数に関係なく定刻に出発できるよう、ブロックアウト前にすべてのお客様にご着席いただかなければなりません。そのため、CAはお客様をスムーズに座席へ誘導しながら、離陸前安全確認をスピーディーに行えるよう準備を進めます。
例えば、お客様を座席に案内した際、手荷物は