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7年ぶり新型機、伊丹着 写真特集・ジェイエアE190(1 到着編)

 日本航空(JAL/JL、9201)グループのジェイエア(JAR/XM)は、5月10日から新型機のエンブラエル190(E190)型機を就航させる。ブラジル製エンブラエル社製のリージョナルジェット機で、国内の航空会社がE190を導入するのは初めて。

 初号機(登録番号JA241J)は4月24日に、ジェイエアの拠点である伊丹空港へ到着した。最初の路線は伊丹-鹿児島線で、10日午前7時20分に伊丹を出発する鹿児島行きJL2401便が定期運航の初便。1日7往復のうち、4往復をE190で運航する。

E190初号機を披露するジェイエアの客室乗務員=16年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

席数は19席増

 E190は、ブラジルのエンブラエル社が2005年から引き渡しを開始。全世界で44社が発注し、3月31日現在で523機が引き渡されている。JALは2014年8月28日、E190と追加発注となるエンブラエル170型機(E170)の2機種合計で確定発注15機、オプション契約12機の最大27機を導入する契約を結んだ。

 E190の座席数は95席で、クラスJが15席と普通席80席。クラスJはJALが国内線で導入している上級シートで、普通席運賃にプラス1000円で利用できる。両クラスとも本革シートを導入し、電源コンセントを全席に完備(普通席は2席共用)する。クラスJをリージョナルジェット機に設定するのは、E190が初めて。

 ジェイエアが2009年2月から導入し、17機(登録番号JA211J-JA227J)運航しているE170の座席数は1クラス76席で、E190は19席(1.25倍)増える。メーカー標準座席数104席と比べ、ジェイエア仕様は9席少ない。

 機体の窓はE170が片側18枚だったのに対し、E190は8枚多い26枚となる。また、前後合わせた貨物室の搭載許容量も、E170と比べて約1.67倍増える。2009年のE170導入以来、ジェイエアにとっては7年ぶりの新型機となる。

 シート素材は、JALの国内線新仕様機「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」と同等のものを採用。黒い本革シートに、ワインレッドのヘッドレストカバーでアクセントを付ける。

 2016年度末には、Wi-Fiを利用した無料ビデオ番組サービスを開始予定。乗客が手持ちのスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど無線LAN対応機器を使い、ビデオ番組を視聴できるようにする。一方、インターネットには接続できない。

7月から福岡・仙台も

 2号機(JA242J)が運航を始める7月からは、伊丹-福岡線と仙台線にも投入。伊丹-福岡線は1日4往復中の1往復、伊丹-仙台線は1日7往復中の3往復を運航する。

 福岡線の初便は、午後1時50分に伊丹を出発するJL2057便、仙台線は午前7時5分に伊丹発のJL2201便を予定している。

 2016年度上期(4-9月期)は計3機のE190を受領予定で、3号機(JA243J)は9月就航を予定している。

 写真特集第1回目は、伊丹到着時の様子を掲載。今後機内や就航当時の写真を取り上げていく。

*写真は40枚。
*第2回機内編はこちら [1]

E190初号機の前に整列するジェイエアの客室乗務員=16年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

E190初号機を披露するジェイエアの客室乗務員=16年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

伊丹へ着陸するジェイエアのE190初号機=16年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

伊丹へ着陸するジェイエアのE190初号機=16年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

伊丹へ到着するジェイエアのE190初号機=16年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

伊丹へ到着するジェイエアのE190初号機=16年4月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire