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ピーチ初便、定員下回る162人乗せ出発 “コンビニ”のように認知されるか

 日本初の格安航空会社(LCC)となるピーチ・アビエーション(APJ)の第一便が3月1日朝、関西空港から札幌(新千歳)へ向けて定刻より17分遅れの午前7時17分に出発し、同29分に離陸した。乗客は定員180人を下回る162人と厳しいスタートとなった。

客室乗務員らが見送る中、定刻より17分遅れで出発したピーチの初便=12年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

定員より1割少ない162人

 ピーチは関空を拠点に当面は札幌、福岡を結び、3月25日に長崎、4月1日に鹿児島へ就航。5月からはピーチ初の国際線としてソウル(仁川)線が就航予定で、沖縄(那覇)や香港、台北(桃園)への就航が計画されている。

多くの乗客は機体やスタッフを写真に収めていた=3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運賃は福岡線が3780円から1万1780円、札幌線が4780円から1万4780円と、全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)の半額以下。反面、機内食は水も含めて有料となり、手荷物を預ける場合などにも別料金が必要だ。利用者が必要とするサービスを選択する方式にすることで、低価格を実現している。

 機内食のメニューは、最長でも片道2時間程度の距離のため軽食中心となっている。食事単品での価格帯は150円から700円で、ソフトドリンクは150円のミネラルウォーターを除き200円に統一し、アルコール類は300円から400円。食事とソフトドリンクをセットで注文するコンボメニューは50円引きになる(関連記事 [1])。

 機材はエアバスA320-200型機のみで、