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バニラエアの入管未通過入国、バス会社が誤認 国交省に再発防止策

 4月17日、バニラエア(VNL/JW)の台北発成田行きJW104便の乗客のうち、一部が入国手続きをしない状態で入国した問題で、同社は22日、国土交通省航空局(JCAB)の佐藤善信局長に報告書を提出した。バニラは石井知祥会長と五島勝也社長に対し、減俸20%1カ月ずつの処分を下した。

台北からの到着便の乗客を誤誘導したバニラエア=15年2月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 乗客の誤誘導は17日午後10時すぎに発生。バニラエアの台北発成田行きJW104便の乗客159人のうち、50人(日本人41人、外国人9人)が入国手続きをしない状態で入国した。

 審査未通過の50人のうち、日本人3人は直後に手続きを終えて入国した。残り47人への連絡は19日に完了。このうち、日本人14人と外国人6人の計20人は手続きを終え、手続きする日が決まっている乗客が24人(日本人21人、外国人3人)、日程調整中が日本人6人となっている。

 手続きせず入国した50人以外の乗客109人は国内線到着バスゲートに戻り、バスで国際線バスゲートに引き返した。その後、入国審査を受け一般エリアに入った。厳密には、引き返した109人も入国審査前に国内線エリアを歩いているため、審査を通過せずに一度入国したことになる。

—記事の概要—
中部へダイバート後に成田着
バス会社が誤認

中部へダイバート後に成田着

 LCC専用である成田第3ターミナルを発着する国際線の乗客は通常、駐機場からターミナルへ向かう連絡バスで、1階の国際線バスゲートに到着する。

 その後、2階の入国審査場へ移動後、1階の国際線専用の手荷物引渡場と税関を通過し、一般エリアに