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米航空各社、キューバ就航申請 年内開設へ

 アメリカン航空(AAL/AA)など米国の航空各社は、キューバへの定期便開設を米国運輸省(DOT)に申請している。認可を受けた航空会社は米国とハバナ間で1日合計20往復、ハバナ以外の9都市へは1日合計10往復運航できる。DOTは夏をめどに路線を決定し、年内の運航開始を目指す。

ハバナまで370キロのマイアミ(写真はマイアミ国際空港)=15年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 DOTとキューバの航空当局(IACC)は現地時間2月16日、米国からキューバへの定期便開設で合意。航空各社6社は3月2日までにキューバ路線開設を申請した。キューバ対岸の米フロリダ州の各都市からの申請が目立つ。

 フロリダ州マイアミからハバナまでは直線距離でおよそ370キロ。東京-京都間の直線距離に匹敵する。

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 アメリカン航空(AAL/AA)のハバナ路線は5路線。マイアミから1日10往復、ロサンゼルスとシカゴから週1往復を運航する。運航機材はボーイング737-800型機。シャーロットとダラスからも1日1往復を運航し、エアバスA319型機を投入する。

 マイアミからはハバナ以外に5都市へも乗り入れる。737-800を投入するサンタクララとオルギン、A319を投入するバラデロに1日2往復ずつ、A319で運航するカマグエイとシエンフエゴスに1日1往復ずつを申請した。

米航空各社が乗り入れを申請しているキューバ各都市(Aviation Wire作成)

 デルタ航空(DAL/DL)のハバナ路線は4路線。757-200で乗り入れるアトランタ、ニューヨーク(JFK)の各線と、737-800で運航するマイアミ、オーランドの各線で、それぞれ1日1往復ずつを申請した。

 ユナイテッド航空(UAL/UA)のハバナ路線は4路線。日曜から金曜まで1日1往復ずつ、土曜は1日2往復の週8往復を運航するニューアーク便と、週1往復ずつ、それぞれ土曜に運航するヒューストンとワシントンDC、シカゴの各便で、737-800を投入する。

 アラスカ航空(ASA/AS)は、1日2往復のロサンゼルス便を申請。737-900ERを投入する。

 サウスウエスト航空(SWA/WN)のハバナ路線は3路線。フォートローダーデールから1日6往復、タンパから1日2往復、オーランドから1日1往復で、それぞれ737-800で運航する。

 フォートローダーデールからはハバナ以外の2都市にも乗り入れる。バラデロに1日2往復、サンタクララに1日1往復ずつを申請し、737-700で運航する。

 ジェットブルー(JBU/B6)のハバナ路線は6路線。フォートローダーデールから1日4往復、ニューヨーク(JFK)とオーランド、タンパから1日2往復、ニューアークとボストンから1日1往復を運航する。運航機材はA321かA320。

 フォートローダーデールからハバナ以外の3都市にも乗り入れる。サンタクララとオルギン、カマグエイにぞれぞれ1日1往復ずつを申請し、A321かA320で運航する。

関連リンク
U.S. Deparatment of Transportation [1]
IACC [2]
アメリカン航空 [3]
デルタ航空 [4]
ユナイテッド航空 [5]
Alaska Airlines [6]
Southwest Airlines [7]
JetBlue [8]