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JAXAだけど“航空”宇宙センター デジアナ融合ハイブリッド風洞など公開

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と言えば宇宙に関する研究開発が有名だ。しかし、東京・調布にある「調布航空宇宙センター」はその名の通り、航空分野主体の研究施設となっている。8月23日に行われた報道関係者向け見学会では、通常の風洞実験にコンピューターによるシミュレーション解析を組み合わせたデジタル/アナログ・ハイブリッド風洞「DAHWIN(ダーウィン)」など、3つのプロジェクトが公開された。

アナログとデジタルの風洞を融合したハイブリッド風洞「ダーウィン」=12年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ダーウィンでMRJ開発支援

遷音速風洞には模型の支持装置(手前)や壁があり、実際に空を飛ぶ状態とは異なる=12年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 航空宇宙センターの前身は1955年設立の航空技術研究所。航空機メーカーが順番待ちをする国内最大の「2m×2m 遷音速風洞」をはじめ、民間会社では手がけにくい基礎研究や実験設備を揃えることで、同センターが日本の航空技術を下支えしている。

 「2メートル×2メートル 遷音速風洞」はマッハ1前後の早さ(遷音速)で飛行する航空機の空力特性の把握に使用されている。マッハ0.1から1.4の環境を作り出し、