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国交省、米当局と羽田昼間枠を協議 2月都内で

 国土交通省は1月29日、米国の航空当局と羽田路線の昼間発着枠について当局間協議を開催すると発表した。2月9日と10日の両日、都内で協議する。

米国路線は深夜早朝のみ認められる羽田空港(写真はユナイテッド航空サンフランシスコ線到着初便)=14年10月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 両者は2015年12月、ワシントンDCで2日間の予定で協議。当初よりも1日延長し3日間協議したものの、合意に至らなかった。今回は2月9日と10日のほか、翌11日を予備日として設定した。

 航空交渉には日本側から平垣内久隆・大臣官房審議官らが、米国側からトーマス・エングル国務次官補代理らが出席する。

 日本と米国間の航空協定は1952年8月11日に署名し、1953年9月15日発行。2015年冬ダイヤ開始時点で、両国の航空会社の合計で旅客便を週525往復、貨物便を週75便運航している。

 このうち羽田路線は、日本航空(JAL/JL、9201)がサンフランシスコとホノルルへ、全日本空輸(ANA/NH)がロサンゼルスとホノルルへ、デルタ航空(DAL/DL)がロサンゼルスから、ユナイテッド航空(UAL/UA)がサンフランシスコから、ハワイアン航空(HAL/HA)がホノルルから、それぞれ週7往復ずつ乗り入れている。現地時間2月11日からは、アメリカン航空(AAL/AA)がロサンゼルスから、深夜便で乗り入れを開始する。

 現在、羽田空港の国際線発着枠は、昼間時間帯に関する日米間の2国間交渉が進展しておらず、深夜早朝時間帯(午後11時から午前6時)のみ就航が認めらている。一方、欧州各国については交渉がまとまり、発着枠が増枠された2014年3月30日からは、これまで成田発着だった欧州便の主要路線が、羽田発着に移行している。

関連リンク
国土交通省 [1]

15年12月の協議は合意至らず
日米航空交渉、羽田昼間便を継続協議 16年に都内開催 [2](15年12月7日)

航空各社も期待感
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