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LOTポーランド航空、成田増便「ロシア上空通過権が課題」

 LOTポーランド航空(LOT/LO)のワルシャワ-成田線初便が1月14日、成田空港に到着した。ボーイング787-8型機で、当初は週3往復運航する。

 ポーランドは19世紀の作曲家フレデリック・ショパンを輩出するなど、文化的な魅力のある国。また、製造業も含めて日系企業が約300社進出していることから、観光とビジネス双方の渡航が見込まれる。

 LOTが拠点とするのは、ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港。コンパクトな構造による利便性の高さから、成田線は日本から中欧・東欧諸国への乗り継ぎ需要も期待される。

成田空港に着陸し駐機場へ向かうLOTポーランド航空初便の787=16年1月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
乗り継ぎに便利
ロードファクター70%台
ロシア上空通過権が課題

乗り継ぎに便利

 「欧州の大規模空港よりコンパクトで、乗り継ぎ時間が最短35分と便利。ワルシャワ中心部にも15分から20分程度で着く」と、ピオトル・シャイチク販売流通取締役代理は空港の利便性の高さをアピールする。LOTでは、ビジネスクラス用ラウンジ「ポロネーズ」を設けている。

LOTポーランド航空の戦略を説明するシャイチク氏=16年1月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 海外の航空会社を日本へ誘致し、日本国内での事業展開を支援するジェトロ(日本貿易振興機構)の前田茂樹理事によると、LOTが成田線開設を打ち出す前に就航を呼びかけたという。2015年12月現在、製造業80社を含む296社の日系企業が