民事再生手続き中のスカイマーク(SKY/BC)が12月10日に発表した2015年11月利用実績は、ロードファクター(座席利用率、L/F)が75.6%と、前年同月を14.7ポイント上回った。2011年以降の過去5年間では2番目に高い値で、3カ月連続で10ポイント以上改善した。
提供座席数が25.8%減の63万4014席と大幅に減少したことにより、搭乗者数も前年同月比7.4%減の47万9833人と、1年1カ月連続で前年を下回ったが、落ち込み幅は1割未満に抑えた。これまで10%以上だった搭乗者数の下落幅が1桁台となったのは、経営破綻した今年1月以来、10カ月ぶり。
提供座席数と搭乗者数は、3期連続で最高益を更新していた2011年度(12年3月期)とほぼ同等の数値で推移している。
—記事の概要—
・羽田-札幌線92.4%
・苦戦する中部-札幌線
羽田-札幌線92.4%
11月の運航路線は16路線。神戸-仙台線が、夏ダイヤ最終日の10月24日を最後に運休したことで、前月比で1路線減少している。
L/Fの最高値は、羽田-札幌線の92.4%(前年同月比15.0ポイント上昇)、最低値は中部-札幌線の42.3%(3.2ポイント低下)だった。中部発着は札幌線と那覇線の2路線で、いずれもジェットスター・ジャパン(JJP/GK)と競合しているが、中部-札幌線は唯一、L/Fが40%台となった。
羽田発着は5路線で、L/Fは前述の札幌線がもっとも高く、那覇線も