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ブリティッシュ・エア、成田-ロンドンに787-9導入へ 16年7月から

 ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)は日本時間12月9日、ロンドン-成田線にボーイング787-9型機を2016年7月から導入すると発表した。同社は787-9の導入路線を拡大。現在は計3路線に導入し、2016年5月までに計6路線への投入を予定している。

成田便に787-9を導入するブリティッシュ・エアウェイズ(同社提供)

 ブリティッシュ・エアウェイズの787-9は計216席で、ファースト8席、ビジネス42席、プレミアムエコノミー39席、エコノミー127席。787-8(計214席:ビジネス35席、プレミアムエコノミー25席、エコノミー154席)では設定していないファーストを導入する。

 現在、成田便には777-300ER(計299席:ファースト14席、ビジネス56席、プレミアムエコノミー44席、エコノミー185席)、羽田便には777-200ER(計224席:ファースト14席、ビジネス48席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー122席)を導入している。羽田便は2016年春以降、777-300ERで運航し、機材を大型化する。

 ブリティッシュ・エアウェイズは同社向け初号機となる787-9を9月に受領。現地時間10月25日から、ロンドン-デリー線に導入している。10月には2機を受領し、11月6日から、ロンドン-マスカット(オマーン)線とアブダビ(アラブ首長国連邦)線に導入した。

 今後、12月にはクアラルンプール便、2016年2月にはオースティン(米)便、5月には新規就航するサンノゼ(米)便への導入を予定している。

 ブリティッシュ・エアウェイズは787を計42機発注。内訳は787-9が21機、787-8が9機、787-10が12機で、このうち787-9を5機、787-8を8機受領している。エンジンはいずれも英ロールス・ロイス製トレント1000を搭載する。

 787のうち長胴型となる787-9は、標準型の787-8と比べて胴体が約6メートル長く、座席数を30席以上増やせ、航続距離も約556キロメートル延長できる。

 787-9は11月末現在、527機を受注し、68機を引き渡し済み。初号機は2014年7月、ニュージーランド航空(ANZ/NZ)に引き渡した。日本の航空会社では全日本空輸(ANA/NH)が44機を発注し、9機を受領。日本航空(JAL/JL、9201)は20機を発注し、2機を受領している。

 787の生産レートは現在月産10機で、2016年1-3月期に月産12機、2020年までに同14機と順次増産していく。

関連リンク
ブリティッシュ・エアウェイズ [1]

ブリティッシュ・エア、787-9導入路線拡大 16年5月までに6路線 [2](15年12月3日)
ブリティッシュ・エア、デリー線に787-9初号機 10月から [3](15年7月21日)
ボーイング、BAの787向け整備支援 在庫管理コスト削減 [4](15年8月12日)