11月8日から14日までによく読まれた記事をまとめました。一番読まれたものは、11日に実施された国産初のジェット旅客機、三菱航空機の「MRJ」が初飛行した記事でした。
11日午前9時35分、半世紀ぶりの国産旅客機が初飛行に成功。1時間27分後に県営名古屋空港に戻りました。操縦を担当した三菱航空機のチーフテストパイロット、安村佳之機長は離陸の瞬間を「飛びたいと言っているようだった」と表現しています。着陸後の様子や会見をまとめた記事 [1]は第7位にランクインしました。
第2位も、MRJの初飛行関連で、2014年10月のロールアウト同様、USTREAM(ユーストリーム)による生中継実施に関するものでした。当日はアクセスが殺到し、離陸の瞬間は見られなかったようです。
第3位は、日本航空(JAL/JL、9201)の空港旅客係員(グランドスタッフ)が接客スキルを競う「空港サービスのプロフェッショナルコンテスト」の記事。第4回目の優勝は福岡空港の田島由佳里さんでした。本記事のほか、出場者全員を掲載した記事 [2]、優勝した田島さんの記事 [3]を掲載しています。
このほか、MRJの初飛行当日は空港周辺に近寄らず、Ustreamによる生中継を見て欲しいと誘導した愛知県に関する記事、展望デッキを単に閉鎖するだけで、地元の子供たちのみ招待するといった工夫を怠った愛知県に関する記事などが読まれました。
県営名古屋空港周辺は朝などは渋滞が発生しますが、深夜早朝はほとんど自動車は走っておらず、仮に一般客を招待した場合、自動車の乗り入れを認めるなら午前6時前まで、自家用車は認めず早朝に名古屋駅集合でバス移動など、いくらでも工夫はできたはずです。幾度となく初飛行が延期となっている割には、各方面に対して展望デッキは使うな、使うなら協力しないといった高圧的な態度をとり続けた県の航空対策課による今回の対応は、日本の航空史に残る世紀の汚点と言っても過言ではありません。
MRJの初飛行は経済的、社会的なインパクトだけではありません。パイロットや整備士といった人材不足が叫ばれる分野に対し、次世代を担う子供たちに興味を持ってもらう、中長期的な効果が見込めるものでした。しかし、愛知県にとっては当日の混乱さえ回避できればよかったようで、将来を見据えたビジョンが欠落しており大変残念でなりません。