Aviation Wireをご覧の皆さま、こんにちは! 客室乗務員(CA)経験者専用の情報共有サイト「CREW WORLD [1]」です。
前回は、「機内アナウンスに込められた安全のメッセージ」と題し、CAが受ける機内アナウンス訓練の厳しさと、そのアナウンスに込められた空の安全への想いをお伝えしました。
(関連記事 [2])。
9月20日は「空の日」です。国民に航空への理解と関心を高めてほしいという趣旨の下、1992年に民間航空再開40周年を記念し、制定されました。皆さんの中には、全国の空港などで催されるイベントに、参加する方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今や世界中の人々が飛行機に乗って大空を飛び回る時代。そこには、空の安全を願い、男性社会で女性が活躍する道を切り開いた、一人の女性の物語があります。
女性CAの先駆者!彼女の強きフロンティア精神とは
1919年、第一次世界大戦後の欧州で旅客機という概念が誕生したのを皮切りに、1920年代に入ると旅客機の黎明期がスタート。「飛行機は危険な乗りもの」というイメージが根強かったこの時代、CAは主に男性の仕事であり、空の世界は男性の職場だとされていました。
1930年代、世界恐慌後の影響が色濃く残る米国で、声をあげた一人の看護師がいます。
「飛行中の乗客の不安を和らげるために、看護師である