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天草エアライン、日本初のATR機受領 16年1月から運航

 天草エアライン(AHX)は8月14日、仏ATRのターボプロップ機ATR42-600型機(登録番号JA01AM)を受領したと発表した。仏トゥールーズで現地時間8月13日に受領し、16日に日本へ向けて出発。途中7カ所を経由し、21日に熊本に到着する見込み。ATR機の導入実現は、日本では天草エアラインが初めて。
(熊本到着の記事はこちら [1]、機内はこちら [2]

天草エアラインのATR42-600=15年8月 PHOTO: Pierre BARTHE

 座席数は48席で、デンマークのリース会社ノルディック・アビエーション・キャピタル(NAC)からのリースで導入する。デザインは現在運航しているボンバルディアQ100(DHC-8-Q100)型機「みぞか号」(39席)の親子イルカを踏襲した。内装はワインレッドを取り入れ、機体下部には熊本県の人気キャラクター、くまモンを描いた。

 同機はトゥールーズを出発し、16日にパフォス(キプロス)着。翌17日にバーレーンを経由してマスカット(オマーン)に到着する。18日にはマレ(モルジブ)、19日にコロンボ(スリランカ)経由でバンコクに到着。20日にバンコクから台北を経て、21日正午に到着する。

 同社は現在、2000年3月に導入した1機のQ100で運航。ATR42-600は8月26日から実機訓練を開始し、2016年1月の運航開始を予定している。運航開始とともにQ100は退役する。天草エアラインによると、Q100の退役をねぎらうセレモニーも検討しているという。

 ATRはエアバスと伊アレニア・アエルマッキの共同事業体として、1981年に設立されたリージョナル機メーカー。日本の航空会社では天草エアラインに続き、6月のパリ航空ショーで日本航空(JAL/JL、9201)グループの日本エアコミューター(JAC/JC)が、確定発注8機とオプション1機を契約した。JACは2017年から導入する。

 また、天草エアラインは4月から、運航する全便についてJALとコードシェア(共同運航)を始めている。

受領機の空輸スケジュール(すべて現地時間)
8月16日 トゥールーズ(09:00)→パフォス(15:30)
8月17日 パフォス(08:00)→バーレーン(13:45)
8月17日 バーレーン(14:30)→マスカット(17:40)
8月18日 マスカット(08:00)→マレ(15:00)
8月19日 マレ(08:00)→コロンボ(10:25)
8月19日 コロンボ(11:30)→バンコク(18:25)
8月20日 バンコク(08:00)→台北(15:45)
8月21日 台北(09:00)→熊本(12:00)

トゥールーズで引き渡された天草エアラインのATR42-600=15年8月 PHOTO: Pierre BARTHE

ATR42-600のプロペラ=15年8月 PHOTO: Pierre BARTHE

内装色にはワインレッドを採用=15年7月 PHOTO: Pierre BARTHE

機体下部に描かれたくまモン=15年8月 PHOTO: Pierre BARTHE

日本初導入となるATR42-600=15年8月 PHOTO: Pierre BARTHE

関連リンク
天草エアライン [3]
Avions De Transport Regional [4]
Nordic Aviation Capital [5]

写真特集・天草エアラインATR42 2代目「みぞか号」
・機体編 親子イルカ塗装を踏襲 [6](15年10月4日)
・機内編 客室前方は対面シート [7](15年10月4日)

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JAC、ATR42を8機発注 17年から置き換え [9](15年6月15日)