Aviation Wireをご覧の皆さま、こんにちは! 客室乗務員(CA)経験者専用の情報共有サイト「CREW WORLD [1]」です。
前回は、「CAも感動!あのホテルのおもてなし」と題し、CAがプライベートで滞在したホテルの感動的なおもてなしについてご紹介しました(関連記事 [2])。
7月も後半に差し掛かり、街はすっかり夏休みモードですね。帰省や旅行で、飛行機を利用される方も多い時期ではないでしょうか。
さて皆さんは、「衝撃防止姿勢」という言葉を聞いたことはありますか? すぐに想像できる方は少ないのではと思います。今回はこの、衝撃防止姿勢についてお話ししましょう。
なぜ胴体着陸で負傷者ゼロ?
衝撃防止姿勢とは、飛行機が何らかのアクシデントで不時着陸または不時着水をする際に、乗客の身に衝撃が走ることを防ぐために、自らがとるべき安全姿勢のことを言います。
この姿勢をはじめ、各航空会社は不測の事態に備えた安全に関する注意事項を、飛行機に搭載されている「安全のしおり」に記載しています。飛行機に搭乗された際、この安全のしおりにじっくりと目を通し、注意事項を把握するという方は、一体どれほどいらっしゃるでしょうか。
過去に、飛行機の前輪が下りないため胴体着陸したにもかかわらず、乗客乗員に負傷者なしという事故がありました。8年ほど前のことなので、記憶にうっすらと残っている方もいらっしゃるでしょう。
この飛行機は、なぜ安全に着陸できたのでしょうか。
「安全のしおり」とは?
それは、パイロットの高度な操縦技術と状況判断、CAの指示に従い、乗客全員が安全のしおりに記載されている、正しい衝撃防止姿勢をとったからだと言われています。
安全のしおりは、航空会社や飛行機の種類によって表現が異なりますが、一般的には