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台湾トランスアジア機墜落、操縦ミスで第1エンジンも停止 当局が報告書

 今年2月4日、台北・松山空港付近にトランスアジア航空(復興航空、TNA/GE)の台北(松山)発金門行きGE235便(ATR 72-600型機、登録番号B-22816)が離陸直後に墜落した事故で、台湾飛航安全調査委員会(TASC=Taiwan’s Aviation Safety Council)は現地時間7月2日、パイロットの操縦ミスが事故原因だとする事故調査報告書を公表した。

松山空港近くの基隆河に墜落するトランスアジア航空GE235便(TASCの報告書から)

 GE235便には乗客53人と運航乗務員3人(うち1人オブザーバー)、客室乗務員2人の計58人が乗っていた。報告書によると、43人が死亡し、14人が重傷、1人が軽傷を負い、地上でも2人が負傷した。

 事故機は離陸直後の午前10時52分(日本時間午前11時52分)、2基のエンジンのうち、右側の第2エンジンが離陸後に停止したとの警告がコックピット内に表示された。その後、機長がオートパイロット(自動操縦)を解除し、手動操縦に切り替えた。手動操縦時には失速警報が作動し、機体の体勢を立て直そうと試みていた。

 TASCでは事故原因について、その後の操縦ミスで正常に機能していた左側の第1エンジンを、