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中部空港の友添新社長、新ターミナル「需要見極め必要」

 中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社は6月24日、新社長に友添雅直氏(61)が就任したと発表した。友添氏の就任で、大株主であるトヨタ自動車(7203)出身者が、設立から4代連続で社長に就いた。

就任会見であいさつする中部国際空港会社の友添新社長=6月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 今年2月に10周年を迎えた中部空港は、現状を「第2の開港期」と位置づけている。友添新社長は、「LCC就航などによるインバウンド(訪日)需要拡大、リニア新幹線開業を核とした巨大経済圏形成による中部地域の活性化と、多くの追い風やチャンスが、第2の開港期に成長の糧となる」と述べた。

 一方、同空港を取り巻く環境について、「少子高齢化によるアウトバウンド需要の伸び悩み、首都圏空港(羽田・成田)の積極的な容量拡大による競争激化、中部圏の魅力に対する訪日客の認知度不足がある」と課題に言及。「これらを克服し、チャンスとして生かしていくことが、セントレアの新体制に課せられた使命だ」と語った。

 友添社長は、「路線網と需要の拡大に重点を置く」と抱負を述べた。また、施設や第2滑走路の整備についても、地域と協力して取り組んでいくとした。

 LCCの就航を視野に入れた新ターミナル建設について、友添社長は