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スカイマーク、5月利用率70.9% 福岡発着便の下落続く

 民事再生手続き中のスカイマーク(SKY/BC)が6月10日に発表した2015年5月の利用実績は、ロードファクター(座席利用率、L/F)が70.9%と、前年同月を8.7ポイント上回った。

5月の利用率が70.9%だったスカイマーク=15年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 路線撤退や減便などにより、提供座席数が25.4%減の66万4281席と大幅に減少したことで、L/Fを押し上げた。

 搭乗者数は提供座席数減少の影響もあり、前年同月比13.4%減の47万5717人と、7カ月連続で下回った。

 5月の運航路線は前月と同じ19路線。路線別でL/Fを見ると、神戸-札幌線と米子線、福岡-札幌線と那覇線の4路線が前年割れとなった。

 特に福岡発着の2路線は、前年同月比で5ポイント以上下落した。下落幅がもっとも大きい10.0ポイント減となった福岡-那覇線は、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)と競合する。また、不振が続く神戸-米子線は、L/Fが35.9%と全路線で最低だった。

 羽田発着は5路線で、L/Fは福岡線が86.1%(前年同月比4.7ポイント上昇)、札幌線も80%台、残り3路線は60%から70%台だった。また、5路線すべてが前年同月を上回った。

 搭乗者数が前年同月を下回った路線は、神戸-札幌線や中部-札幌線など8路線で、このうち神戸-札幌線と米子線は、提供座席数の減少幅を上回る下落となった。

 各空港の発着路線ごとの実績詳細は下記の通り。

羽田

 羽田発着5路線のうち、最もL/Fが高かった路線は福岡線で86.1%(前年同月比4.7ポイント上昇)。搭乗者数は10万3514人(16.2%増)、提供座席数は12万183席(9.9%増)だった。2014年6月から運航していた、全席に座席幅が広い「グリーンシート」を備えたエアバスA330-300型機(271席)を、2月から他路線と同じボーイング737-800型機(177席)に小型化している。

 福岡線に次ぐL/Fだったのは札幌線で83.7%(3.9ポイント上昇)。搭乗者数は7万3670人(5.1%増)、提供座席数は8万7969席(0.2%増)だった。

 そのほかの羽田路線のL/Fは、