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国交省、羽田-広州昼間乗り入れ合意 日中航空非公式協議で

 国土交通省は5月19日、中国の航空当局と羽田空港への昼間時間帯への乗り入れで合意したと発表した。既存便の北京と上海のほか、広州便も運航でも合意。日中の航空会社が1日2往復ずつ、4往復を運航する。

冬ダイヤで広州便の昼間乗り入れで合意した羽田空港=15年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 10月25日から開始の2015年冬ダイヤから適用する。航空会社は日中ともに未定。また、羽田の深夜早朝帯と、成田への新路線や増便でも合意。早ければ2015年夏ダイヤ中に開始する。

 両国は2012年8月、段階的なオープンスカイの実施で合意していたものの、一部の実現に留まっていた。

 両国の航空当局は5月14日と15日、北京で非公式で協議。日本からは大塚洋・大臣官房審議官らが、中国からはハン・ジュン民用航空局国際司長らが出席した。両国間の航空協定は1974年4月20日署名、同年5月24日発効。

 羽田からの中国本土路線は、上海(虹橋)便と北京便が1日4往復ずつ。上海便は日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)、中国東方航空(CES/MU)と子会社の上海航空(CSH/FM)が1往復ずつ、北京便はJALとANAが1往復ずつ、中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)が2往復運航している。

 両国の定期便は3月29日現在、旅客便が週808往復、貨物便が週82往復。日本の航空会社はJALとANA、日本貨物航空(NCA/KZ)の3社が旅客便を週238往復、貨物便を週56往復運航している。就航都市は日本が成田と羽田、関空、中部(セントレア)、那覇、中国が北京や上海(浦東、虹橋)、大連など10都市11空港。

 中国の航空会社はCCAやCES、中国南方航空(CSN/CZ)など計14社が旅客便を週570往復、貨物便を週26往復運航している。就航都市は日本が羽田や成田などに加え、札幌や静岡、高松など21都市22空港、中国が北京や上海に加え、ハルビンや南京、武漢など33都市34空港。

 日本政府観光局(JNTO)によると、日本から中国への訪問者数は、2012年が351万8153人、2013年が287万7533人、2014年が271万7600人。中国からの訪日者数は2012年が142万5100人、2013年が131万4437人、2014年が240万9158人。

2015年夏ダイヤの羽田発中国路線のスケジュール
羽田-上海
JL81 羽田(09:25)→上海(11:30)
NH969 羽田(10:05)→上海(12:15)
FM816 羽田(13:30)→上海(16:10)
MU538 羽田(14:30)→上海(16:30)
FM815 上海(09:05)→羽田(12:30)
MU537 上海(09:40)→羽田(13:30)
JL82 上海(12:50)→羽田(16:45)
NH970 上海(13:50)→羽田(17:40)

羽田-北京
CA184 羽田(08:30)→北京(11:20)
JL21 羽田(09:10)→北京(12:05)
NH961 羽田(09:25)→北京(12:20)
CA182 羽田(13:55)→北京(17:25)
CA181 北京(08:45)→羽田(12:50)
NH962 北京(15:35)→羽田(20:00)
JL22 北京(16:40)→羽田(21:10)
CA183 北京(17:10)→羽田(21:30)

関連リンク
国土交通省 [1]

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【お知らせ】
タイトルをYahoo! ニュース配信記事とそろえました。(2015年5月19日 17:56 JST)