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スカイマーク、7割強の路線で前年割れ 4月利用率64.5%

 民事再生手続き中のスカイマーク(SKY/BC)が5月11日に発表した2015年4月利用実績は、ロードファクター(座席利用率、L/F)が64.5%と、前年同月を2.6ポイント上回った。

4月の利用率が64.5%だったスカイマーク=15年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 路線撤退や減便などにより、提供座席数が23.3%減の66万210席と大幅に減少したことで、L/Fを押し上げた。

 搭乗者数は提供座席数減少の影響もあり、前年同月比18.4%減の42万5247人と、6カ月連続で下回った。

 4月の運航路線は前月比5路線減の19路線。路線別でL/Fを見ると、7割強にあたる14路線が前年割れとなった。

 羽田発着は変わらず5路線で、L/Fは福岡線が83.7%(前年同月比1.2ポイント低下)、札幌線は70%台、残り3路線は60%台だった。また、那覇線が前年同月を1.4ポイント上回ったのを除くと、残り4路線が下回った。

 一方、羽田発着以外の14路線では、神戸-札幌線や福岡-札幌線など10路線のL/Fが、前年を割り込んだ。

 前年割れ10路線のうち、下落幅がもっとも大きい15.4ポイント減となった福岡-那覇線は、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)と競合。運賃に敏感な利用者層がLCCに流れているとみられる。また、不振が続く神戸-米子線は、L/Fが25.4%と全路線で最低だった。

 那覇-宮古線と石垣線、仙台-福岡線と札幌線、季節定期便の札幌-那覇線の計5路線が3月29日から運休。宮古と石垣からは事実上撤退となった。

 各空港の発着路線ごとの実績詳細は下記の通り。

羽田

 羽田発着5路線のうち、最もL/Fが高かった路線は福岡線で83.7%(前年同月比1.2ポイント低下)。搭乗者数は9万7805人(8.4%増)、提供座席数は11万6820席(10.0%増)だった。2014年6月から運航していた、全席に座席幅が広い「グリーンシート」を備えたエアバスA330-300型機(271席)を、2月から他路線と同じボーイング737-800型機(177席)に小型化した。

 福岡線に次ぐL/Fだったのは札幌線で72.3%(6.2ポイント低下)。搭乗者数は6万1517人(7.8%減)、提供座席数は8万5137席(0.2%増)だった。

 そのほかの羽田路線のL/Fは、神戸線69.9%(1.0ポイント低下)、鹿児島線68.7%(1.0ポイント低下)、那覇線65.7%(1.4ポイント上昇)と、3路線とも60%台だった。

神戸

 神戸発着は、羽田-神戸線を含めて8路線。

 このうち、羽田線を除いた路線のL/Fは、札幌線が50.6%(2.6ポイント低下)、仙台線が