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ヒルトンとANA提携 ハワイ線機内食でコラボ

 世界各地でホテル事業を展開するヒルトン・ワールドワイドは5月8日、全日本空輸(ANA/NH)と機内食や空港ラウンジでコラボレーションサービスを開始すると発表した。提携期間は2017年まで。

ヒルトンが監修するホノルル線エコノミークラスの機内食を持つANAの客室乗務員=5月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 第1弾として6月1日から8月31日まで、東京(羽田・成田)-ホノルル線の機内食に、ヒルトン・ハワイアンビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾートのシェフが監修した、ハワイを表現するメニューをビジネスとエコノミー両クラスで提供。ハワイの魅力を紹介する特別番組も機内で放映する。羽田と成田両空港のラウンジでも、同ホテルのシェフ監修によるメニューを用意する。

 今回のコラボでは、ホノルル発だけではなく、東京発便でもヒルトンの監修メニューを提供するのが特色。ANA上席執行役員の渡辺俊隆CS&プロダクト・サービス室長は「これまでも海外のホテルと食事のコラボをやったことがあるが、現地発のみだった。成田・羽田発便もハワイらしい料理が出てくる」と語った。また、ビジネスクラスだけではなく、エコノミーも監修メニューとすることで、家族連れなどハワイに初めて旅行する層にも訴求していく。

 東京発便エコノミークラスのメニューは、アペタイザー(前菜)がハワイアンヌードルとシーフードマリネ、メインディッシュがグリルチキンのパインチャツネ添え、デザートがタピオカ入りココナッツムースで、ポップコーンが添えられる。

 ANAは、2014年12月からホノルル路線のサービスを刷新。ヒルトンとの提携で競争力を強化する。ハワイ到着前から音楽などでリゾート気分を盛り上げる演出「リゾートプロジェクト」を実施している。また、成田-ホノルル線を7月17日から1日2往復(週14往復)に増便する。機材はボーイング767-300ER型機で、座席数はビジネス35席、エコノミー179席の214席。

 ヒルトンのアジア太平洋地区担当マーケティング バイスプレジデントのマーク・リバーシッジ氏は「日本の旅行者にハワイをより楽しんでもらいたい。ラウンジなどでヒルトンのホスピタリティーを提供する」と述べた。両社では今後、ハワイ以外の観光地でもコラボレーションを展開していく。

ヒルトンが監修するホノルル線東京発便エコノミークラスの機内食=5月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ヒルトンが監修するホノルル線ホノルル発便ビジネスクラスの機内食(ANA提供)

ANAが羽田空港のラウンジで提供するハワイアンスタイル焼き鳥(同社提供)

関連リンク
ヒルトン・ワールドワイド [1]
全日本空輸 [2]

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