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アシアナ航空機、広島空港で事故 23人けが、15日午前も欠航

 4月14日午後8時ごろ、広島空港に着陸したアシアナ航空(AAR/OZ)の機体が滑走路を逸脱し、機首を進行方向と逆方向に向けて停止した。乗客74人と乗員8人(運航乗務員2人、客室乗務員5人、整備士1人)の計82人が乗っており、23人が軽傷を負った。(17日から運航再開。こちら [1]をご覧ください)

広島空港で滑走路を逸脱したアシアナ航空=15年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 事故を起こしたソウル発広島行きOZ162便(エアバスA320型機、登録番号HL7762)は、仁川空港を午後6時49分に出発し、広島には定刻より5分遅れの午後8時5分に到着。乗客乗員は非常脱出装置を使って機体から離れた。

 国土交通省の広島空港事務所によると、広島空港の滑走路(磁方位28)に東側から進入し、滑走路を逸脱したという。着陸後、滑走路脇にあるILS(計器着陸装置)のローカライザーの一部が壊れていた。14日午後11時30分現在、機体は滑走路に停止したままだという。

 AARによると、乗客の国籍は日本46人、中国9人、韓国8人、カナダ2人、スウェーデン2人、米国2人、フィリピン1人、ロシア1人、ベトナム1人、シンガポール1人。軽症者18人が4カ所の病院で診察を受けており、残りの乗客は帰宅したという。

 この事故により、羽田から広島に向かっていた日本航空(JAL/JL、9201)のJL267便(午後8時40分到着予定)や全日本空輸(ANA/NH)のNH687便(午後9時到着予定)が羽田へ引き返し、ANAの新千歳発広島行きNH1272便は神戸空港へ目的地変更するなどの影響が出た。

 15日も午前中の便を中心に、広島空港発着便の欠航が決定している。
(17日から運航再開。こちら [1]をご覧ください)

アシアナ航空OZ162便の広島空港付近の飛行経路(Flightradar24のウェブサイトから)

関連リンク
アシアナ航空 [2]
広島空港 [3]
運航状況のご案内 [4](全日本空輸)
運航の見通し [5](日本航空)
IBEX [6]
春秋航空日本 [7]
Flightradar24 [8]

広島空港、17日再開 アシアナ機事故 [1](15年4月17日)
広島空港の発着便、16日午後も欠航 岩国線は大型化 [9](15年4月16日)
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アシアナ航空の着陸失敗事故、過度な自動操縦依存に要因 米運輸安全委 [11](14年6月26日)

【お知らせ】
乗員の内訳と乗客の国籍を加筆しました。(2015年4月15日 1:16 JST)