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笑顔は禁物?ベールに包まれたCAの訓練とは 連載・CREW WORLDのアテンションプリーズ!!(8)

 Aviation Wireをご覧の皆さま、こんにちは! 客室乗務員(CA)経験者専用の情報共有サイト「CREW WORLD [1]」です。

777のモックアップからシューターで脱出するJALの教官ら=14年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 1月からスタートした当連載。前回は「CAの本棚教えます」と題し、CA経験者が就職活動の際に参考にしていた本を紹介しました(関連記事 [2])。

 日本各地の桜も一気に満開を迎え、いよいよ春本番! 4月から新しい環境でスタートを切られた方も多いのではないでしょうか。電車やオフィスビルでも、新入社員の初々しい姿を見かけることが多いこの季節。きっと、皆さん新人研修に励んでいるころですよね。

 CAも、新入社員の皆さんと同じように入社時の研修を受けます。航空会社では「新人訓練」と呼ばれる入社時の研修。CAは訓練を無事にパスし乗務資格を取得して初めて、飛行機に乗務できるのです。第8回の今回は、CAが実際にどのような訓練を受けているのかを取り上げます。

 訓練期間は航空会社によってさまざまですが、短い場合で1カ月半、長いと6カ月かかることもあります。これは航空会社の就航路線や、保有する機種数によって変わってくると言われています。

 訓練はおおまかに「サービス訓練」「保安訓練」「アナウンス訓練」「メイクアップ訓練」に分けることができます。その中でも、CAが口を揃えて「覚えることが多くて大変だった」と話すのが「保安訓練」です。このときばかりは笑顔は絶対に禁止! 一部では「軍隊のようだった」という意見も出る「保安訓練」。どのような訓練なのか見てみましょう。

機内設備教育

 機内にはたくさんの設備・装置があります。これらを機種ごとに間違いなく