成田空港を拠点とする初の低コスト航空会社（LCC）として7月3日に運航を開始したジェットスター・ジャパン（JJP)。初便は180席が満席で出発したが、遅延や搭乗管理システムのトラブルが重なり、最終便は午後11時以降の離着陸ができない成田空港へ到着が間に合わないため、初日早々欠航となった。使用機材のエアバスA320型機に問題はなかったが、運航ダイヤに無理があるのではとの声も挙がっている。
スタージャンプをする地上スタッフに見送られるジェットスター・ジャパンの初便（諸事情により出発便をターミナルからガラス越しに撮影せざるを得なくなったため画質に難があります。ご了承ください）＝7月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
LCCは欠航が生じた際、原則として乗客自ら代替便や宿泊施設の手配などを行う必要がある。航空会社が対処してくれる全日本空輸（ANA）や日本航空（JAL）をはじめとするフルサービスキャリア（FSC）との料金の違いは、こうした非常時の対応をある程度割り切ることや、1機あたりの稼働率を高めることで実現している。欠航が生じた場合、国内のLCC 3社はどのような対応になるのだろうか。
就航初日にミソを付けてしまったJJPは、今回は同社の事情で欠航となったため、搭乗予定の