Aviation Wireをご覧の皆さま、こんにちは! 客室乗務員(CA)経験者専用の情報共有サイト「CREW WORLD [1]」です。
1月からスタートした当連載。前回はCAを目指す学生の方を対象に、新卒時の就職活動で押さえておくべき基本的なポイントをご紹介しました(関連記事 [2])。
第4回の今回は、飛行機と船の深い関係を取り上げます。次回飛行機に乗るのが、きっと楽しみになるはずです。
搭乗は左ドアから
飛行機に搭乗した時のことを思い浮かべてみてください。皆さんは飛行機の進行方向に向かってどちら側から搭乗しますか?
そう、左側からですよね。右側から搭乗できる空港もごく稀にありますが、飛行機に搭乗するのは基本的に左側ドアからです。ではなぜ、左側から搭乗するのでしょうか。
その謎をひもとく鍵は、「飛行機と船の深い関係」にあります。もし船に舵という発明がなければ、船や飛行機の左側面は単に「レフト・サイド」、右側面は「ライト・サイド」と呼ばれていたでしょう。
大昔の船は、カヌーのように方向を変える装置はありませんでした。やがて効率良く船の進行方向を変えるために、板状のものを水中に入れて転換する方法が取り入れられました。
この板は船の右舷の部分に動くように固定され、その板に対して直角に棒状のコントローラー(梶棒)が付けられ、右手でこれを前後に動かし、船内から操作できるようになったのです(舵が船尾に付くのは後の時代です)。
でもなぜ船の右側に? と疑問が湧くと思いませんか。