- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

ラメ糸ストライプがアクセント 写真特集・ANA10年ぶりの刷新−9代目CA制服編

 2月1日午前0時、全日本空輸(ANA/NH)が10年ぶりに客室乗務員(CA)と地上旅客係員(GS)の制服をリニューアルした。CAの新制服は10代目、GSは7代目となるもの。一方、1月31日までのCA用9代目制服が導入されたのは、2005年5月1日。同社創立50周年と羽田空港第2ターミナルへの移転を機に、1990年11月1日以来15年ぶりに刷新したものだった。

国際線ビジネスクラスを巡回する9代目制服を着用したANAの客室乗務員=15年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

国際線ビジネスクラスでお茶をサービスする9代目制服を着用したANAの客室乗務員=15年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同社の経営理念「安心」と「信頼」を感じさせる濃紺を基本として、コーポレートカラーの「ブルー」とエレガントな「パープル」を基調に、「親しみやすさ」をイメージ。従来制服ではあまり使われることのなかった「ラメ糸」によるストライプを取り入れ、「新しさ」と「変革」を表現した。デザイナーは田山淳朗氏。

 選定にあたって、制服案を3タイプ作成して2004年5月27日に発表。同年6月1日から6月30日まで、機内やウェブサイトなどで利用者から意見を聞いた。このうち6日から25日は、羽田と伊丹、新千歳、名古屋、福岡、那覇の6空港で、3案の制服を着用した客室乗務員が搭乗口でPRした。

 利用者からの投票総数は8万333票。立体的でスタイリッシュなA案、フェミニンでエレガントなB案、シャープでマニッシュなC案のうち、同年8月24日にC案に決定した。利用者の約41%、CAの約45%の支持がC案に集まった。C案のマニッシュとは、女性が男性のような装いをすることで、ジャケットは小さめのショルダーラインにピークドラベル(剣襟)がポイントのデザインとなった。

 同制服は2005年4月18日、公益財団法人日本環境協会が認定するエコマーク基準「使用後回収・リサイクルする衣服」を取得。ジャケットとスカート、ブラウス、エプロンなどには、エコマークタグを製造時に縫着し、使用後は自動車の断熱材や吸音材、防音材などに再生利用される。

 9代目CA制服と同時導入された地上旅客係員(GS)の6代目制服も、2月1日から新制服に切り替わった。

 本写真特集では、新制服となるCA用の10代目、GS用の7代目、1月31日まで着用していたCA用9代目とGS用6代目を取り上げる。今回はCA用9代目。

*写真は計39枚(ログインするとすべてご覧いただけます)
*写真特集・ANA10年ぶりの刷新
 最終回 4つのポケットが機能的 6代目GS制服編 [1]
 第2回 襟首まわりにブルーライン 7代目GS制服編 [2]
 第1回 新制服は「挑戦」10代目CA制服編 [3]

3つの制服案のうち、シャープでマニッシュな案が選ばれた9代目制服を着用したANAの客室乗務員=15年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

国内線に乗務する9代目制服を着用したANAの客室乗務員=15年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

国内線機内で手荷物収納棚を確認する9代目制服を着用したANAの客室乗務員=15年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

国内線機内のギャレーで飲み物を準備する9代目制服を着用したANAの客室乗務員=15年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire