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福岡で始まり札幌で幕降ろす 写真特集・運航最終日のスカイマークA330

 スカイマーク(SKY/BC、9204)が民事再生法適用を申請したことにより、エアバスA330-300型機は1月31日で運航停止となった。2014年6月14日、羽田発福岡行きでスタートしたA330の運航は7カ月半後、札幌発羽田行きがラストとなった。

羽田に到着した新千歳発最終スカイマーク730便のA330(右)=1月31日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

 A330による羽田発最終便は、札幌行きSKY727便。定刻の午後6時45分から19分遅れの午後7時4分に羽田第1ターミナル19番ゲートから出発し、札幌には17分遅れの午後8時37分に到着した。機材は3号機(登録番号JA330D)で、札幌を午後9時12分に出発したSKY730便がA330の最終運航便となり、羽田には午後10時43分に到着した。

 2014年6月14日、同社のA330が最初に就航したのは羽田-福岡線。福岡からの最終SKY024便は午後9時54分に羽田へ戻った。機材は4号機(JA330E)が使用された。

 同社のA330は2014年2月28日、初号機(JA330A)と2号機(JA330B)がエアバスから同時に引き渡された。英ロールスロイス社製トレント700エンジンを搭載し、座席は全271席がシートピッチが広い「グリーンシート」で、主力のボーイング737-800型機(177席)よりも7インチ(約17.8センチ)程度広い38インチ(約96.5センチ)。座席数は737と比べて1.53倍に増えた。機体外観では、機体側面のロゴが、737の「SKY」から、導入予定だったA380と同様に「SKYMARK」とフルスペルで描かれていた。

 グリーンシートは西久保愼一前社長の肝入りで、自ら開発に携わった。「良いシート安く提供する」というコンセプトの下、緑色を基調としたシートの配列は1列7席(2-3-2)で、テーブルは木目の大型のものを採用。全席にパソコン用電源コンセントを備えていた。ゾディアック・シート・US(旧ウェーバー)が製造した。

 同社は全10機をリース導入する計画だった。経営再建を進める上で機材統一は優先課題であり、リース導入された5機は現時点で返却されていないものの、運航再開を含めて今後の見通しは立っていない。

 本写真特集では、運航最終日となった1月31日の羽田空港と新千歳空港の写真を取り上げる。

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新千歳空港に着陸するスカイマーク717便のA330=1月31日 PHOTO: Daigo TAKENOBU/Aviation Wire

新千歳空港に着陸したスカイマーク717便のA330=1月31日 PHOTO: Daigo TAKENOBU/Aviation Wire

新千歳空港の駐機場へ向かうスカイマーク717便のA330=1月31日 PHOTO: Daigo TAKENOBU/Aviation Wire