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JAL、スカイスイート路線最適化 15年度計画、国内は羽田-札幌増便

 日本航空(JAL/JL、9201)は2015年度の路線便数計画で、国際線用新仕様機「スカイスイート」の投入路線を拡大する。同時に、ボーイング787-8型機がエンジンの仕様で運航路線に制約が生じていた問題が2月にも解決することから、機材繰りの最適化を進める。これにより、スカイスイート仕様機の運航路線も、需給バランスや販売戦略に見合ったものになる。

スカイスイート運航路線の最適化を進めるJAL=14年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 3月29日に始まる夏ダイヤから、成田-ホノルル線(JL784/783便、JL786/785便)に767-300ERの新仕様機「スカイスイート767」を導入するなど、これまで機材更新が後回しになりがちだった、リゾート路線にもスカイスイート仕様機を投入することで、快適性を訴求していく。

 また、便数については国際線で関西-ソウル(金浦)線を運休。国内線は羽田発着便を中心に見直し、羽田-札幌線、那覇線などを増便する。

─ 記事の概要 ─
787-9もスカイスイート 787仕様
スカイスイート 767はホノルル就航
スカイスイート 777は欧米集約
羽田-札幌、那覇は増便

787-9もスカイスイート 787仕様

世界標準より1席少ない横1列8席配列を維持するJALのスカイスイート787のエコノミークラス=14年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 現在成田-ニューヨーク線(JL003/004便)などに就航している、787-8の新仕様機「スカイスイート787」を導入するのは、成田-パリ線(JL415/416便)、ヘルシンキ線(JL413/414便)、デリー線(JL749/740便)の3路線。パリ線とデリー線は3月29日から、ヘルシンキ線は6月1日からスカイスイート787で運航する。

 7月から就航する787の長胴型787-9もスカイスイート仕様で、成田-ジャカルタ線(JL725/726便)が1路線目(関連記事 [1])。座席数はビジネス44席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー116席の計195席で、同一仕様の787-8(3クラス161席)と比べると34席多い。

 スカイスイート787は、ビジネスクラスがフルフラットシートであるだけではなく、エコノミーを787で標準的な横1列9席にせず、これまでの横1列8席配列を維持する点が特徴。9席配列と比べて、シート幅は約5センチ広くなる。プレミアムエコノミー並みの